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第16章 弱小な地球

時光は細かい砂のようであり、気づかぬうちに静かに過ぎ去っていく。

あっという間に、シアたちがネコ神様の訓練を受けてから半月が過ぎた。

ネコ神様の指導の下、シアとセイリは飛躍的に成長し、自分たちの基礎的な弱点を埋め、気の意味を理解し、体にある気の使い方を学んだ。

半月後、二人の気は内に収束し、ついに地球に来たときのように鋭利さを隠すことができた。そして16日目には、ネコ神様の手から水筒を奪ったシアが、19日目にはセイリも水筒を奪った。

これにより、ネコ神様の訓練はここで終了した。

「うむ、あなたたちの進歩の速さは本当に驚きです。考えられないことに、数日で修行目標に達してしまいました。そうだ、今すぐ負荷服を脱いで、全力を発揮して私にあなたたちの力を見せてください!」

訓練が終わった後、太った体を揺らしながらネコ神様が歩いてきた。

「問題ありません!」シアは快い返事をし、身につけていた負荷服を素早く外した。

負荷服が外れると、気に覆われた奇妙な重力場がすぐに消え去り、突然の拘束解除により、抑圧されていた力が動き出すようになった。

「パチパチパチ!」

シアの全身から豆が弾けるようなはっきりとした音が鳴った。

「ヒュッ!」

勢いよく力が突然解放され、激しい噴出が始まったかのように、瞬時にシアを中心にして神殿全体を覆い尽くした。空は突然炸裂し、風が吹き荒れ、神殿が微妙に震え始めた。

全身の細胞に溢れるエネルギーを感じながら、シアは大笑いし、顔に満足そうな笑顔が浮かんだ。

直後、彼の表情が引き締まり、渦巻く気が再び強まった。

その瞬間、空気は実体化し、猛烈な風が吹き荒れ、絶対的な圧力を持って泰山のように覆いかぶさる。シアから近いネコ神様はもちろん、首を突き出し、顔色が固まり、手足が冴えるようになり、血管内の血液が一瞬で凍るように感じた。

「もういい、もういい! 気を抑えてくれ!」

ネコ神様は杖に寄りかかり、顔に一陣の風を遮って、大声で叫んだ。

20日間の努力で、シアの戦闘力はさらに飛躍的に向上し、地球に来た当初と比べてはるかに大きくなっているだろう、おおよそ3000戦闘力を超えていると推測された。

始めから修練することで、シアは自分の基礎がより確かになっていると感じた。

以前の力も強かったが、今の立場からシアは突然奇妙な感覚を生み出した。彼は自分のかつての力が実際には空虚なものであり、巨大なスポンジのようなものであったと気づいた。一見すると巨大に見えるが、実際には少し押さえるだけでそれほど多くのスペースを取らない。

あの強さは虚勢であり、弱者と出会えば、それはまだ強者であり、しかし、本当の強者と出会うと、それは風船のように穴が空く。

同じ力の使い方でも、今のシアには地に足をつけた感覚がある。この感覚は良いもので、強者への道を一歩踏み出せる。

「シアさん、正直に言ってください。宇宙にはあなたのような強者がどれくらいいますか?」

シアとセイリの修行の才能を見て、ネコ神様は好奇心を抑えられないで質問した。

「私のようなものですか?」

シアはちょっと考えて、「正直言って、この程度の力では宇宙ではまだたいして役に立ちません」と答えた。

「私とセイリは、ベジータ星という惑星から来ました。そこには「サイヤ人」という戦闘民族が住んでいます。私とセイリは、未成年の中級戦士に過ぎませんが、私たちよりも強いサイヤ人は、数十万いるでしょう。ただ、宇宙での力は中立」と語った。

話しながら、瞳では驚きの色が浮かんでいた。

シアのような力でも彼の種族ではたいして名前が挙がらない。

ただ、よく考えれば、彼らの体型も子供であり、大人には勝てないのだろう。

しかし、この点は猫仙でもっと興味を持っており、宇宙の民族の子供が地球の天神よりもはるかに強敵であると聞いている。「サイヤ人」の民族は宇宙で最も高い力でさえある?

宇宙にはどれだけの強大な文明が存在するのだろうか?

この瞬間、猫仙は宇宙の壮大さに言葉を失い、心に深い影が残った。

地球はもし宇宙人がシアが言っているようなことがあったら、地球は非常に危険だ。

シアはネコ神様の心配を察知し、笑って言った、「でも、心配しないでください。地球は忘れ去られた低レベル惑星であり、普通は外宇宙人は来ません」

猫仙人がこれを聞いてうんざりして、地球は低レベル星と呼ばれ、誰もが見向きもしないというのが良いニュースだと思っていた。

皮肉なことに言ってた。