前回、周文が見た魔化將のヘルメットには「布」の文字が刻まれていたが、今回の魔化將のヘルメットには「布」ではなく「刀」の文字が刻まれていた。
「前は布で、今は刀か。まさか石とかもあるんじゃないだろうな?」理由は分からなかったが、周文は既に考えていた対策通り、変異枯骨蟻、銀翼飛蟻、ディティンを全て血色の小人と融合させ、全力で戦う準備を整えた。
魔化將は強いが、銀翼飛蟻も弱くはない。特にスピードに関しては、どんな伝説レベルの次元生物にも引けを取らないはずだ。
魔化將の技は前回のものと変わらず、手にした怪銃から凄まじい炎を巻き起こしてきたが、周文は血色の小人を操って飛行で回避した。
攻撃を避けたものの、周文は少しも喜ばず、魔化將の左手を見つめ続けた。
案の定、この一撃が外れた後、魔化將は周文の予想通り左手を上げた。
しかし周文の予想に反して、魔化將は今回、血色の小人を吸い寄せる掌を出すのではなく、掌を刀に変え、空中を舞う血色の小人に向かって激しく一振りした。
薄い赤色の刀気が、細い線のように掌から放たれ、瞬時に血色の小人の腰に達した。銀の翼の飛行スピードでさえ避けられないほどの速さだった。
刀気が血色の小人の腰を一閃すると、血色の小人は二つに切断され、空から落下し、スクリーンは暗転した。
暗くなったスクリーンを見つめながら、周文は怪しげな表情を浮かべた。「布の左手スキルは吸引力で、刀は稲妻のような刀気か。もし石があるとすれば、それは威力抜群の隔空神拳とかじゃないだろうか?」
周文はすぐには血色の小人を復活させてゲームに戻らず、先ほどの戦闘をしばらく慎重に考えた。すぐに彼は気づいた。銀翼飛蟻だけなら布字魔化将軍に勝つのは難しいかもしれないが、刀字魔将には勝機があるかもしれないと。
布字魔化将軍の掌の吸引力は銀翼飛蟻では避けられないようだが、刀字魔将の超高速の刀気は、銀翼飛蟻の銀翼閃をうまく使えば避けられる。つまり、周文には刀字魔将を倒すチャンスがあるということだ。
これは銀翼飛蟻が単独で戦う場合の話で、銀翼飛蟻が伴奏状態で血色の小人の体に現れる場合は、むしろチャンスがなくなってしまう。
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