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205章 顕微鏡

ティファイコの部隊を撃退した後、小さな町は再び平穏を取り戻した。

ローランは、市庁教育部から三人を選び出し、そこに教師二名を加えてチームを組み、ソロイアが複写した書籍を持って長歌砦に向かった。どれほどの効果を得られるかは未知数ではあったが、彼はついに砦との同化という一歩を踏み出した。

ペイロは戦闘指導には疎いものの、行政面では優れた結果を上げ、僅か一週間で労働を募った二千名の道路工夫が、騎士の護衛のもと次々と町に集まった。もし、2回目の10組の窯が稼働しなかったら、ローランは固定道路を二つの場所の間に確立する決断を下すことはなかったろう。しかし今、彼にはついにそのチャンスが訪れた。

この道路はローランによって王国大通りと名付けられ、建築部長のカールが全面的に責任を持つ。その構造は町の道路とまったく同じで、水と砂利層で安定させたものであり、重車の時代がまだ来ていない今、「このような道路表面は輸送タスクを遂行するに十分である。また、優れた排水性能もあり、今後の状況によりアスファルトやコンクリートを追加することも可能である。

建設材料については、4台の蒸気機関で駆動される粉砕機が人力を代替し、石材の粉砕作業を行っており、毎日数十トンの砂利を生産出来る。輸送能力の不足が生産量のさらなる増加を制限しているが、そんな多くの石は100人以上の人々が馬車で一日中運ばなければ建設現場に送ることができない。後世の道路の覇者であるダンプトラックであれば、一台で運べる。

四つの窯地区は、粘土レンガを焼成するのに必要な窯を除いて、他のすべての風呂炉がすでにセメントの生産に投入されている。何度もの成分の実験と鉱山からの鉄粉供給により、今や町で生産されるセメントは、質も安定性も最初の製品をはるかに上回っている。

しかし、大勢の人々が石やセメント粉を運ぶことは、小さな町にも多大な負の影響を与えており、その中でも最も深刻なのが粉塵問題である。午後になると、少し風が吹き始めると、空中には目の前の粉塵が飛び交い、通りも薄黄色に変色してしまう。この状況を気にする町の人々は少なく、しかしローランにとって、暑い夏に窓を閉じて過ごすことほどひどい事はなかった。

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