福岡本地から来たこの光頭陣は、確かに勝利への野心を持っており、二回戦を勝ち抜いてここまで来た。フォワードは北原秀次を恐れることなく、気迫に満ちており、叫びながらゆっくりと近づいてきた。まさに中二病全開だった。
北原秀次も遠慮することなく、相手のような中二病的な闘志は真似できないものの、黙々と竹刀を構えて向かっていった。しばらくして両者の竹刀が交わり始めた。対面の光頭も確かに実力があり、竹刀が接触した瞬間、北原秀次の中段の構えを崩し、竹刀を電光石火のように頭上で回転させ、合気道の一重身の技法で、全力で右に傾いて肩を北原秀次の側面に打ち込もうとした。まさに不意打ちといえるものだった。
北原秀次は非常に経験豊富で、【予読】技能を発動せずとも相手の意図を読むことができた——相手は新陰流の技法「斬釘截鉄」を使おうとしていた。
まず「斬釘」そして「截鉄」、これは二つの技である。頭部と肩を攻撃するために体を大きく傾け、体重までかけて気迫を見せているが、これは偽りだ。実際には打ち落としの態勢に転じて、自分の防御しようとする竹刀を抑え込み、そして胸腹を横斬りにする狙いがある。
これは連続技で、もし本当に騙されてしまえば、相手は一本を取り、同時に完全に気勢を上げることができる。
相手は開始早々に大技を繰り出し、明らかに不意を突こうと計画していた。彼も長引かせたくはなかった——最初に考えていたのとは違い、体力の温存にはあまり意味がなく、守りの姿勢を取る相手にはかえって体力を消耗してしまう——相手が斬釘を仕掛けてきたとき、姿勢が奇妙で切り落とすことができなかったため、彼は直接截鉄に移行し、相手の竹刀を無視して突進し、相手の胸腹を切りに行った。
これはリスクを伴う行動だった。判断を誤れば相手に頭部を一撃されて一本を取られてしまう——体力を節約しながら勝利を収め、さらに確実に勝ちたいという都合の良い話はない。かといって【予読】を乱用すれば頭がもたない。これしか方法がなかった。
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