第２章・ぬいぐるみの家

彼女はドアを開けると、中が見えないほどの霧に二人が入っていった。長さ5メートル、幅3メートルのトンネルだった。壁と天井はアーチ状の板でできており、中の床はまだ雪が残っていた。

先には、もやもやとしたものがあって、外が見えなかった。超えると、足元が暖かくなり、視界が回復した。

季節は逆で、春で高い山々に囲まれていた。未舗装の道路が草原を抜けて、素朴な2階建てな家へと続いていた。数メートルおきに、道の両脇にリンゴの木が飾られていた。家の裏手には瀟洒な湖があった。

振り返ると、霧は門を示す2本のリンゴの木の間に位置し、その背後は山間の森を抜けていた。

空気が澄んでいて、不思議と死んだ気がしなかった。自分の手を見て、空を見て、遠くに目をやると、ドームで孤立しているわけでもなく、美しい青空に雲が浮かんでいた。

立ち止まって考え込んだが、女神はスピードを緩めようとはしなかった:

「止まるな…」気づいて呼びかけた。数メートル、彼女の足跡を追った。

「面倒にさせたくないけど・これは他の宇宙？」

「はい…ぬいぐるみの…」

ぬいぐるみの気配はなく、時折、黄色い鳥が空を飛んでいた。

「4枚羽の鳥じゃないのか？ 知的生命体だけが転生したのでは？」悩んでた。

「ヌグに聞け…着いたら」怠惰から説明を免れた。

誰のことかは聞かなかったが、この領地の神だろうと推理した。その名前からして、生きているぬいぐるみを想像していた。

近づいてみると、窓がいくつかあるのだが、中は見えない。入り口には木の手すりがついたポーチがあり、白い花の鉢が引っ掛けられていた。

到着すると、女神がドア横のベルを鳴らしてくれた。その上には提灯があった。

…まさか自分の家に神様を訪ねるなんて。

ドアは良質の木の板でできていて、片側には反射窓があり、そこに僕が映っていた。明るい茶色の髪で、短くストレート、そして黒い目をしていた。傷跡もなく、何も不思議なことはなかった。

あの時に何で女神はそんな顔してたんだろうと思った、怖いというほど醜いものでもなかった。名前ずら聞いてなかった、気にもしなかった。

「だ・誰だ？」と、ドアの向こうで、まるで待ち伏せされそうな怯えた声を上げる少女が聞こえた。ヌグだと思っていた。

「私だ…」

「チ先輩！」と嬉しそうに呼びかけると、すぐにドアを大きく開いた。

…ヌグ、「私だ」と言う人を簡単に信用してはいけないよ。

左手で白耳ハリネズミのぬいぐるみを抱えた10歳くらいの女の子だった:

「こんなに早く戻ってくるとは思わなかった！」と幸せそうに叫んで、彼女に飛びかかってきた。

僕の女神の名を知った。無表情で、娘の髪を撫でた。

よく見ると、その子は猫耳と尻尾がついていて、人間の耳の形はなかった。

波打つようにきれいに整えられた髪は肩にかかり、前髪は目を覆いきれない。髪と耳と尻尾は独特で、右半分は茶色、左半分は赤、それは印象的だった。そして、その目は湖のように純粋な水色をしていた。

白い半袖のブラウスに、ハイウエストの茶色なスカートとブレス、そして小さなブーツに合わせた白と茶のストライプのロングストッキングを身に着けていた。

僕の元の世界では、皆が最も可愛らし女の子と言えたかもしれません。小さな少女はチのへそまであったり身長だった。もし彼女が僕に抱きついていたら、犯罪とみなされるだろうと思った。

「来たということは、先輩の最初の魂は私に預けられているということか？ 彼の面倒を見る約束します！ 預けてください！」と、彼女は断りきれないほどの輝く瞳で、朗々と語りかけた。

まるでペットのように扱われている気がした。

一方、僕は何も言うことがなく、口を挟みたくもなかった。せめて人間のいないところで、面白い生活を始めたいと思っていた。

「待って…ただ情報を得たいだけ」

「ぇ…！」チから離れて、悲しく頭が下がった。

「説得するのが私たちの仕事…だろう？託します」と言いながら、彼女の頭を撫でながら念を押した。

「はい！お任せ！」喜びそうな顔で尻尾を振っていた。

肩書きは忘れてはいけないが、少女の気持ちを操るのは簡単なようだった。

「もう行かなくちゃ…雑用が…」

それを聞いて、ヌグが悲しんだ。

…安っぽい言い訳に聞こえるが…

「頑張って！寂しくなったらいつでも戻ってね！」

チは何度か立ち止まって手を振って去っていきましたが、そのたびにヌグは悲しげに尻尾を下げた。突然、僕と一人になると緊張になった:

「つ・いつて！」ぎこちなく命令したが、「ついてこい！」という意味だと理解した。そうすると、スカートの裏側にはポケットがあり、長方形の物体が膨らんでいた。

内装はきれいで、動きやすく、家具もまばらであった。壁は白く、床は上品な洗練された木でできていた。

入り口の右側にはダイニングルーム、左側には正体不明の家電が置かれたリビングルーム、正面には右側に階段、その横に廊下、その左側にドアがあり、最後に奥にキッチンがありました。

窓は開け放たれ、白いカーテンが風に揺れていた。

家具や窓枠の一部には、ポーチと同じ花が植えられた鉢が置かれていた。ダイニングテーブルや棚には、白いぬいぐるみが部屋を彩っていた。

僕の好みだったが、しかし寂しさが伝わってくるような、リラックスできる風景でした。

階段まで歩き、そして登った。

「一人暮らしですか？」

「は・はい…」命は掛けているように遅くに答えた。

完全に上ると、廊下があり、左右に2つずつ計4つの扉があり、突き当たりに窓があった。

「じゃあ、食べちゃうぞ！」と彼女の緊張を手伝う為、冗談を言った。

「ああ！」僕の方を向いて恐怖で倒れ、目を閉じてハリネズミを強く抱きしめた。

「冗談だった」

「も・もう二度としないでください、人間！」

娘の言葉にショックを受けたが、すぐに立ち直った。

「すまん、楽しみたかったんです、人間だから」と煩わしく強調た。

「楽しみ？…」怒ったように繰り返した。

彼女を落ち着かせるために無理やり微笑み、手を差し伸べた。僕を断り、自分で立った。

…そんな大げさなものだったのか？…

最後の右のドアまで行きました。ぬいぐるみを離せずに開けて、二人入って、しまった。

彼女の部屋だった、さまざまな動物のぬいぐるみで埋め尽くされ、壁は薄いピンク色で、まさに子供部屋のような雰囲気だった。

机の上にあった椅子を手に取り、ベッドの前に置いた。

「そこに座って」と、ベッドを指差しながら、こう命じた。

「いいえ」

「ぇぇ！！？」僕の答えでまたびっくりして、何か企んでいると思った。

「ヌグさんの法がベッドに座って、そちの法が楽だろう」

「ぁ！ありがとうー！あなたから以外だな…」座りながら、嬉しくお礼にした。

「僕の魂の事か？よく言われるね。小説は表紙の色で判断してはいけないね」

「ぇ！あり得ない！チ先輩は魂を移したことない！ よく言っている人がいないはず！」

「冗談だって。全部は真面目にしているね」

「ぁ…ごめん…」ため息をついた。

からかわれるのが嫌になった、すぐに「なんで私の法が謝るんだ」と思って、目を大きく見開いた。

僕の女神が信頼を得るためにしたように、彼女の頭を撫でた。チのように、しっぽをふって元気を取り戻した。

毛並みも耳もふわふわで柔らかくて、やみつきになりそうでした。まるで猫を撫でて満足するまで止められない感じでした。

理由もなく、ヌグは震え、優しい鳴き声をあげた。

…それは猫のごろごろに比べになるのかな？

状況に違和感を覚え、やめざるを得ませんでした。

「ごめん、元気づけようと思ってただけ…」

警察がいなくて助かった、事故でも逮捕されるところだった。

「そんなことない…気持ちいい…やられると…」

…でも、チの場合で、疲れるまでいかなかったんだろう！！

「今見ると、あなたも裸足だね！？寒くないか？」と、ヌグは息を整えた後尋ねた。

「そう、体を与えたとき、これで現れた」

「何しろ先輩の初めてので、洋服を作るのは苦手だ、なのに何で挑戦しなかったのか」

…すべてに才能がない神様がいるんですね？

目を閉じて、ぬいぐるみを抱きしめた。どこからともなく茶色の靴下とブーツが現れた。

「使って、より心地好いはずね」

「ありがとう」お礼に髪を撫でたが、今度は数秒。

「何でチさんが使わないか？」謎なので聞いてみた。

「その方が快適だと言われた、見るだけで痛いですけど」

忘れかけていた懸案事項を思い出した。

「何で鳥…？」誰かドアを開け、僕を遮った。