フー――
装備箱の底部から青火が噴射され、遠くから飛んできて、付属品が自動的に組み立てられ、フライングスネークは飛行状態に変わった。
「位置を報告して」韓瀟は素早く全武装を装着し、アロヒアを抱き上げて高空に飛び上がった。彼はアロヒアが高速飛行中にけがをすることを心配していなかった。彼女の体内には超能力が秘められていて、たとえそれを使わなくても、その抵抗力は彼女を保護し続けていた。
メロスが座標を送信し、戦術スクリーン上には3Dマップが表示され、その上にメロスの飛行機がマークされていた。韓瀟の双翼タービンの回転速度が急上昇し、ジェットフレームを吹き出し、静止状態から直接高速飛行に移行する。それには何のバッファステージも必要なく、メカはほとんどの負荷を取り除け、残りの負荷は韓瀟が乗り切ることができた。
アロヒアは韓瀟の胸に横抱きされ、髪の毛がはね、目を閉じていたが、けがはなかった。
蝶龍飛行機から反推力を導いた後、韓瀟はコウモリの翼を改良し、反重力推進技術を追加し、その速度は急上昇した。
飛行中、灰の炭素元素のコントロールが彼に一つの理論上存在する超強力な異能力、粒子制御を連想させた。それは単一元素の能力上限をはるかに超えており、ほぼ万能で、任意の物質を形成したり、分解したりすることができました。もしエネルギーの強さが十分であれば、理論的には惑星の分裂や再組成を自由に操作することができ、さらには生命を生み出すことさえ可能である。より積極的には、直接粒子の構造を変えて反物質を形成したり、粒子の衝突を模倣するために何の機械も必要なくさまざまな物理現象を模倣したり、あるいは超高密度の圧縮を行って手ずからブラックホールを形成したりすることすら可能だ。
この物質の根源について触れるような異能力はあまりにも恐ろしく、まるで全能の創造者のようで、三大宇宙文明によって "超高危険異能力制限条約" に列挙されている。そこには、理論上存在可能な数百の超高危険な異能力が記載されている。その中には、存在自体が原罪であるような能力もある。
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