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235章 叛逆者に注目する期間_1

雪里は地面に小さく身を丸め、身体を軽く震わせている。まるで静かに泣いているかのようで、冬美は一瞬、言葉を失った。何せ彼女はいつも雪里を叱り、たたくことで知っていたが、それでも雪里を守り抜いてきた。しかし、北原秀次のように甘やかすことなく一日中彼女をみちづけていた。

冬美が保育園に通い始めたころから、無邪気で天真爛漫な雪里の面倒を見てきた。感情に走らず、悪い子供たちに利用されないよう、人々からいじめられないよう見守ってきた。そして母親が亡くなる寸前、母親が最も心配していた3人の中には雪里の名前があった。だから、冬美は母親の手を握りながら誓った。一生、雪里を守る責任を果たすと。そして妹を幸せにすると。

彼女が14歳の時、すでに雪里の未来を考えていた。そして16歳で無理やり雪里を高校へ進学させるために彼女を一ヶ月間追い詰めた。故意に雪里が中学を卒業してすぐに建設現場で働き始めることを思い留まらせた。彼女自身もかつては少女マンガを読むのが好きな少女だった。しかし、母親が亡くなった後、彼女は自分にそんな余裕はもうないと感じた。

幸せな子供時代は終わり、自分が責任を負うべき年齢になった。

彼女には強い使命感があり、雪里の状況を考えると、将来は安定した収入が見込める仕事が必要になると思っていた。雪里は学習に苦手で、起業の可能性もなく、現代社会において将来は明らかに不安だ。だから彼女は母親が亡くなった後、家事全般を引き継ぎつつ、一方で一生懸命に学習に励んだ。自分がしっかりと学習しなければ、高校と交渉する立場にならない。科目一科目の成績が全て8点以上のバカを同校に連れて行くことができるからだ。

元々彼女が目指していたのは国立高校だったが、突然、私立ダイフクから優れた条件を提示されたので、妹と一緒にここに来ることにした。

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