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第189章 フルーツミルクのKi_2

十五、六時間も寝ていたのか?決闘なら、この時間で雪里に二百回も殺されていただろうな。

彼はステータス画面を開き、自分の力の値を確認した。魅力や知力と比べるとかなり低く、スキルリストを見て、格闘技のレベル上げの優先度を上げるべきだと感じた。現在、彼の活力値は主に【医術】スキルの上げに使われており、すでにLV9まで達していて、昇級まであと少しだった。【合気道】などの格闘技は基本的にLV6やLV7あたりを行き来している状態で、主に活力値が足りず、スキルも経験値を与えてくれない。一日の活力値はそれだけしかないので、これは命取りになりかねない。

【古流剣術】はすでに12レベルになっていた。あの時、雪里が殴りかかってきた時に武器を持っていて【予測】スキルを発動できていれば、こんな悲劇は起きなかっただろう。しかし、普段から武器を持ち歩くわけにもいかない。これからは雪里の年齢とともに、彼女の力もどんどん強くなっていく。おそらく20歳くらいまでが人生のピークになるだろう。福泽直隆が彼女にかけた束縛も、だんだん不安になってきている。自分の格闘スキルを上げて、普段から雪里を見守り、このような事故が起きないようにしなければ。

幸い今回は自分が打たれただけだ。もし他人だったら、その場で死んでいたかもしれない。

北原秀次が考え事をしているところに、冬美がお粥と小菜を持ってきた。トレイごと彼の膝の上に置き、小声で言った。「白いお粥とレモンエビです。春菜が言うには、これくらい薄味の方が胃にも優しいそうです。」

「ありがとう。」北原秀次が笑顔で答えると、床に寝ていた雪里がぼんやりと起き上がり、もごもごと「いい匂い。もう食事の時間?」と尋ねた。

冬美は眉をひそめたが、ため息をつきながら彼女の頭を優しく撫でて、「夢を見てるのよ。まだ食事の時間じゃないわ。もう少し寝なさい」と優しく言った。

「うん、食事の時は起こしてね、母さん。」雪里は再びもごもごと横になり、口をもぐもぐさせながら、夢の中で食事でもしているようだった。

冬美は身を屈めて彼女の布団を直し、立ち上がって困ったように「寝ぼけちゃってるわね」と言った。

北原秀次は黙って頷いた。「母さん」まで呼び出すなんて、まるで十歳に戻ったみたいだ。

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