第337章 薬神閣は誰も恐れない！

秦玉は三長老など相手にする気もなく、どうせ薬神閣を離れる覚悟はできていたので、何も恐れることはなかった。

一行は太陽の下に立ち、静かに薬神閣閣主の帰還を待っていた。

時は瞬く間に過ぎ、一時間が経過した。

皆は太陽の下で、汗を流しながら待ち続けていた。

「閣主はまだ戻って来ないのか」秦玉は眉をひそめて言った。

傍らの桃子が言った。「さあね、こういう偉い人たちって、みんな威厳を見せつけたがるものでしょ」

秦玉は肩をすくめた。言われてみれば、その通りだ。

そのとき、ついに一台の車が薬神閣の門前に現れた。

見れば、一台のロールスロイスが太陽の光の下で輝いていた。

車が停まると、二人の男が素早く降りて後部ドアを開けた。

間もなく、一人の少女が車から降りてきた。

少女は十七、八歳にしか見えず、雪のような白い肌は凝脂のようで、長い脚は白く、とても魅惑的だった。

彼女の顔には、年齢にそぐわない言い表せない冷たさが漂っていた。

秦玉は呟いた。「閣主に娘がいたのか？」

「無礼な！彼女こそが閣主だ！」傍らの者が小声で叱りつけた。

秦玉は驚きのあまり、口を大きく開けた。

この少女が、あの名高い薬神閣の閣主だというのか？

「閣主が...子供だって？」秦玉は思わず口にした。

「言っただろう、無礼なことを言うな！閣主は既に六十歳を超えているのだ！」傍らの者が目を見開いて言った。

この言葉に秦玉は更に驚愕した！この少女が、六十歳以上だと？一体どうやってこんな若さを保っているんだ？

「閣主のご帰還を歓迎申し上げます！」薬神閣閣主が一歩を踏み入れた瞬間、全員が声を揃えて叫んだ！

閣主の表情は無感情で、どこか冷たく見えた。

皆の歓迎に対しても、まるで見えていないかのようだった。

全員が閣主のために一斉に道を開け、それぞれの顔には崇敬の念が満ちていた。

秦玉は好奇心に駆られ、神識を放って閣主の実力を探ろうとした。

しかし、秦玉が神識を放った瞬間、それは強制的に断ち切られた！

同時に、閣主の視線が秦玉に向けられた。

彼女の顔に浮かぶ冷たさは、さらに増した！

それだけでなく、閣主は歩を進め、一歩一歩秦玉に近づいてきた。

十代の外見ながら、彼女の放つ強大な威圧感に、思わず冷や汗が流れた！