閣主の言葉に、三長老の顔色が極めて悪くなった。
まさか閣主がこのような態度を取るとは思いもしなかった!
秦玉を処罰するどころか、自分の長老の地位まで剥奪されてしまった!
「閣主、三長老が退位するなら、秦玉が良い選択だと思います!」五長老はこの機会を掴み、素早く言った。
閣主は秦玉を一瞥し、淡々と言った。「薬神閣の閣主は、誰でもなれるものではない。」
「閣主、秦玉は青色霊火を持っています!しかも私は彼が手で丹薬を調合するのを目撃しました!」五長老は興奮して言った。
閣主は眉をしかめ、しばらく沈黙した後、淡々と言った。「彼に機会を与えてもいい。」
「ありがとうございます、閣主!」五長老は喜びを抑えきれない様子だった!
一方、三長老は血を吐きそうな思いだった!
これはまさに人を殺すより酷い仕打ちだ!
閣主はそれ以上留まることなく、広場を後にした。
彼女が去った後、人々は次々と秦玉の周りに集まり、祝福の言葉を述べた。
「秦薬師、おめでとうございます!」
「あなたと閣主はどういう関係なんですか?なぜこんなにあなたを贔屓するんでしょう?」
「そうですね、閣主がこんなに話しやすい態度を見せるのは初めてです!」
実際、彼らだけでなく、秦玉自身も不思議に思っていた。
閣主の態度は、確かに普段とは違っていた。
「秦玉、そう長く得意がるなよ!」三長老は歯ぎしりしながら言った。
秦玉は軽く笑って言った。「やはり、役立たずは役立たずだな。お前は職を解かれたのに、まだここにいる面目があるのか?」
「そうよ、私だったら、こんな屈辱に耐えられないわ。」姚青もぶつぶつと言った。
三長老は歯を食いしばり、冷たく鼻を鳴らして、踵を返して立ち去った。
その後、秦玉もそこに長く留まることはなかった。
彼は五長老と共に長老府へ向かった。
見たところ、五長老は秦玉をとても気に入っているようだった。
秦玉が長老の役職に就けることになり、五長老は秦玉以上に喜んでいた。
「秦玉、正直に言ってくれ、お前は閣主と知り合いなのか?」五長老は慎重に尋ねた。
秦玉は首を振り、苦笑いしながら言った。「一度も会ったことがありません。」
「それは本当に不思議だな。」五長老はつぶやいた。
「お前のために韓家と敵対することも厭わないなんて。本当に信じられない。」
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