私立大福学園の学生会が主催する第七回体育祭では、男女別々の競技方式を採用し、統一した採点方式を取り入れることになった。学生会としては男女混合の競技方式を採用したかった。例えば、借り物競走で男子学生が女子学生を「借りて」恋人として100メートル背負って走るとか……
あるいは男女で綱引きをするとか……
それとも二人三脚をするとか……
残念ながら、私立大福学園は学生自治制を採用しているとはいえ、学生たちが好き勝手にできるわけではなく、種目の設定には教師が全程監督し、危険な状況が発生しないよう配慮している。そのため、このような男女混合競技は許可されるはずもなかった。
学校は生徒の恋愛自体には反対していない。結局高校生なのだから、女子生徒の中には高校卒業後すぐに結婚して主婦になる者もいるし、反対しても仕方がない。しかし、公然と愛を示したり、恋愛の火花を散らす機会を与えることは絶対に支持しない。
そのため、競技は各クラスで男子部門と女子部門に分かれ、学年一位は3点、二位は2点、三位は1点、それ以外のクラスは全て0点という採点方式となった。
北原秀次はスコアボードを一目見た。現在、競技開始を待っている状態で、一年生15クラスは全て0点だった。彼は当初、ただの脇役のつもりだったのに、なぜかB班の総指揮官となり、今はA班の鈴木希と同じ立場にいた——彼は鈴木希との賭けに応じたのだ。当時の状況では断れなかったし、彼としては打ちのめされても決して屈服はしない性格だった。
本当に何も言えない状況だった。彼は勝負欲は強かったが、それは正規の試合や学業の競争に限ってのことで、このような策略には本来無関心だった。一日中クラスが0点でも気にしなかったはずだが、今は真剣に取り組まざるを得なくなった。
単に鈴木希に負けることが我慢できなかった。彼女は卑怯な手段で不意打ちをしかけてきたのだから、勝っても誉れはないが、勝負というものは結果がすべてで、過程など誰も気にしない。
勝者だけが発言権を持ち、敗者がどんなに叫んでも誰も聞く耳を持たない。この世界は常にそうなのだ。
高崎真子は体操服を着た女子生徒たちを引き連れ、彼に別れを告げた。「北原君、私たち行ってきます。」
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