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146章 メリーゴーラウンド_2

冬美は小さい顔を上げて空を見ながら、言葉に詰まりながら言った,“私たちは大丈夫、ただそのものがとても好きなだけ……ええ、本当に大丈夫、ただ特に好きなだけ……”

北原秀次も頭を下げて腰を曲げることなく、同じくベンチにへたり込んで回転する空を見つめながら、口元で同意するように言った,“確かに、それは楽しい。誤解しないでほしい、私たちは仲違いをしているわけではない、ただ急な衝動で耐久力を競うことになっただけだ”

二人とも皆が楽しんでいる雰囲気を壊したくなかった、でも発言を終えて目と目が合うと、空中に突然火花が散るような気がした。

冬美はしばらく沈黙した後、心の中ではまだ納得していなかった。耐久力とめまいに対する耐性の競争なら、彼女が絶対に優位に立つはずだ。遠くにあるように見えるバンパーカーを見て、北原秀次に尋ねた,“あれに乗りたい?”

今日こそは吐くまでやめない、この一生で一度もあなたに勝てないなんて信じられない!これから車を運転してあなたをぶつけてやる!

北原秀次は全く彼女に怯えることなく、平静に頷いて言った,“乗りたい”

お前をいつも飛び跳ねさせて、負ける度に違うものに変えて、一種類も納得せず、今日こそはお前を大恥をかかせる!

「それじゃあ、行こうか?」

「うん、行こう!」

二人ともあいつい仲違いを言いながら、だれも動かずその場に立ち尽くしていた。周りの人々は彼らの勝負にこだわる強い意志に言葉を失った。遊園地に来てまで戦いたいのか?一人くらい負けを認められないか?

春菜が急いで話し始めた。「姉さん、北原さん、みんなお腹が空いてるの。まずは食事をしましょう?」

それが本題で、二人のせいで皆が空腹を我慢しなければならないわけにはいかない。冬美と北原秀次は互いに目を合わせて頷き、一時的に休戦した。ただし、 二人ともまだ動けず、式島律が主体的におにぎりを買いに行き、力持ちの雪里が喜んでそれに従って労働力を提供し、ついでに美味しいものがないか探していくことになった。

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