龍海聖僧の指導のもと、天龙禅音の修練もしばらく続いていて、スキルポイントを使って学ぶ気はなかった。江流も見てみたかった、システムではないスキル、他の人が修練によって学ぶことができるなら、自分もできるのか?
ただ、これだけ修練してきて、何も得られなかったため、江流は心の中で苦笑いしていた。
やはり、素直にスキルポイントで学ぶのが一番便利で速いだろうと思い、それを学ぶために必要以上に労力を使うことはしない。
システムのプロンプトに従い、江流は迷わず受け入れ、1つのスキルポイントを消費した後、心の中で何かが明らかになり、天龙禅音第一层を成功して学んだ。
天龙禅音(第一層):口から龍吟の音を発し、周囲の全てのターゲットを撃退し、攻撃力+50、クールダウン300秒。また、通常の修練状態で、10秒ごとに1経験値を得る。次のレベルアップにはレベル11が必要。
「やっぱり、スキルはこうやって学ぶのが一番だ……」自分の新しいスキルを見ながら、江流は納得した。
なんといっても、自分にはスキルを修練する時間が合わない。その時間で、レベルアップするために怪物を倒すほうがラクだ。
もちろん、天龙禅音というスキルは、江流にとって非常に強力なものである。これは江流にとって初めての範囲攻撃スキルで、ターゲットを撃退するだけでなく、攻撃力を増加させることもできる。
最も重要なのは、天龙禅音は単なるスキルではなく、修行法でもある。
瞑想中にも経験値を増やすことができ、それは修練の増加につながらないだろうか?
撃退するコントロール効果、範囲攻撃の性能、そして50ポイントの攻撃力上昇、修練時の増加を加えて…
天龙禅音第一層の効果は非常に包括的で、非常に強力である。これぞ大仏寺の名を高める修行神通である。
そして、他のスキルのレベルは通常初級、中級、高級、大円満に分けられるが、天龙禅音は第一層と表示されている。
これからもどんどんポイントを突っ込んでいくことになりそうだ。
「あれ?待って、この天龙禅音は、もっとアップグレードすることができるの?この技能に注意を払って、すぐに他の技能のように天龙禅音を更に上げることができることに気付いた。
「私が黙って覚えたのは、天龙禅音第一層の法だけではないのだろうか?第一層を学んで終わり?第二層の法を見る必要はなく、直接点数を上げて第二層に上げることができる?」という選択肢を見ながら、江流は驚きと感動で心が震えた。
本当にそうなら、今後自分が神通手段に触れることができれば、たとえ破片であり、第一層だけでも全範囲を学ぶことができるのではないか?
明らかに自分の修為が高いのに、突然武功を発揮できなくなり、一手間違えただけで全てが失われた。今日は自分の修為がさらに深まり、警戒もしている……
「師父、師兄の武功があの日と同じなら、私には十分の自信があります。ただ、この数日で師兄の修為もかなり向上しており、最近では通脈の境に達しているので、慎重に言って、八割の自信があるでしょう。」と道济は言い、自信に満ちた様子でした。
「うむ、あなたの修為は既に通脈の境に達していて、江流はつい先日通脈の境に達したばかりで、勝算は確かにあなたの方が大きいでしょうが、力の大小は修為を比べるだけでは言えません。法具、術法、環境、心性、智謀、運など、すべてが勝負の鍵となります。」と微笑みながら頷き、龍海はアドバイスをしてくれました。
「先生に感謝します」と道济は頷きながら答えました。
大仏寺の食堂はとても広く、何千人も同時に食事ができるほどの容量があります。普段、特別な用事が無い限り、龍海は禅室で食事をすることはありません。
彼と道济が座っている場所は周りに人がいなくても邪魔になりませんが、僧侶が周りを通りかかるときには、つい彼ら師弟二人の話を聞いてしまうことがあります。
すぐに、食堂の中にいるたくさんの僧侶が、低い声で話し始め、江流と道济の間でやがて戦いが始まるというニュースもすぐに広まりました。
この知らせを聞いて、多くの人たちが目を覚ましました。
これらの日々、江流は毎日午後になると若い弟子たちと武術を競い合っていて、彼の武功について誰もがある程度の概念を持っている。一方道济は龍海聖僧の直伝弟子で、どのようなものなのか?これが多くの人々の興味を引いたのです。
昼食を食べ終わった後、若い僧侶たちは急いで帰ることはせず、三人三人、五人五人でくつろいでおしゃべりをしながら、二人の戦いが始まる状況を待っていました。
しばらくすると、江流は青い僧衣を着て食堂に入ってきました。
食事を一つ取って、龍海のテーブルの横に座り、頭を下げて食事をし、心の中で自分の状況を秘かに考えていました。
大仏寺にいるこれらの日々、この世界の修行の道についても、江流は理解してきました。
例えば妖物で、当初コウヨウは、妖物は力の大小によって異なり、それぞれ妖精、妖怪、妖族、妖将などの名前で呼ばれると言っていました。
一方、人間の修行の道は、修練の高低に応じて次々に区切られていて、練気、通脈、淬体、御法……
現在の人間の修行の道は、江流もこれくらいしか知らなくて、それ以降の境は尋ねていませんでした。それはまだ遠すぎたからです。
天龙禅音は龍海聖僧によると、全部で6層に分かれています。
練気期には第一層を修練でき、通脈期には第二層を修練でき、淬体期には第三層を修練できる、という具合に。
自分が天龙禅音を学んでも、スキルの表示では、レベルアップには11レベルが必要だと言っていました。
つまり、11レベルは通脈の境に対応しているのですか?
10レベル以下は練気の境に対応しているのか……
まさか?自分のキャラクターのレベルは、10レベルごとに1つの境界に対応しているのだろうか?
心の中で自分のことを考えながら、食事を楽しみ、一言も発せず、横にいる龍海と道济も口を開いて彼を邪魔するつもりはありません。
そうして、半柱香の時間がすぐに過ぎました。江流の食べ物も全部食べ終わりました。
「師兄、どうぞ!」
こんなに長い間待って、彼がやっと食べ終わったのを見て、道济は直接口を開き、江流に戦いを申し込みました。
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