盛り上がってはいるが、状況は必ずしも明るくない。高崎真子たちは最初の数人はまだまとまっていたが、5、6人目以降、隊列が整わなくなってきた。さらに11人目の時には、一部の人は落ちてしまい、一部の人はまだ空中にいた。また、縄を振っている二人の協調性もなく、最終的に縄が足に当たり、数えると10人になってしまった。
北原秀次は急いでA班を見ると、驚いたことに鈴木希も参加していた。しかし彼女は縄を振るでも縄跳びするでもなく、棒を持って指示を出していた。A班の10人の女子生徒全員が彼女を見つめていて、彼女が棒を振り上げると一斉に跳んだ——明らかに訓練を受けている。跳躍の幅はとても小さく、縄を振っている二人は単に黙々と縄を振り続けていた。頻度は非常に安定していて、10人の女子生徒の様子には全く関与せず、まるで天長地久に振り続けることができそうだった。
高崎真子たち12人の女子生徒がB班の陣地に戻った時、A班はまだ跳んでいた! 高崎真子は少々恥ずかしそうに頭を下げて言った。「みんな、ごめんなさい、ポイントを取れませんでした……」
北原秀次は男子生徒たちを代表して慰めた。「大丈夫だ、気にしないで、次の試合で追い上げればいい」
確かに、もし総得点で負けたら、彼は確実に鈴木希に徹底的にやられるだろう。しかし、彼は高崎真子を責めなかった。彼は公平な人間だ。明らかに鈴木希はより多くの努力をしていたのだから、そりゃ彼女が勝つのは当たり前だ。また、高崎真子たちも全力を尽くしていた。20本の足で一つの縄を跳ぶのだから、10人が跳べたらそれで十分だ。
大丈夫だ、まだ第一試合だ。せいぜい3点負けるだけだ。
北原秀次はそうそうに落ち込む人間ではない。確かに鈴木希は彼を陥れようとしている。しかし、彼にも利点はある——自分で出場することができる。今の彼の体力は同年代の中でも断然優れている。それは属性点の増幅があるからだ。一方鈴木希を見ると、本人がとても弱っていて、二歩走るだけでくたばってしまう。せいぜい指揮官としての役割だけで、自分で出場するなど考えられない。
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