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176章 兄としての責任_2

冬美は動かなかったが、北原秀次が優しく彼女を押してやっと何も言わずに出て行った。それを見て鈴木希が微笑んで尋ねた、「秀次、彼女はけっこうあなたの言うことを聞くわね。でも、あなたも彼女を大事にしてるみたいだけど、それはどうしてなの?」

「彼女の性格は悪く、小心者で勝ち気で、時々わがまましゃけど、心は本当に優しい」北原秀次は笑いながら答えた。このカリフラワー(北原の冬美のこと)は今は外部に統一された警戒線を構えており、だから今は適当に言うことを聞いている。でも、一旦外敵がいなくなると、このやつは内輪もめを始めたがる。が、多くの場合はささいなことで問題を作り出すだけで、悪者じゃない。

話をしながら、北原秀次は手で鈴木希を座るように促し、自分は向かいに座ってお客様をもてなす態度を見せた。鈴木希は微笑みながら座り込んだが、北原秀次のその距離感も感じ取った。彼は友人をもてなしているのではなく、勝手に訪ねてきた客をもてなしているだけで、自分が福沢家を助けたので彼は礼儀をもって自分を招待しているだけで、両者の交友を深めようとは思っていない。

さらに、彼は暗に自分の心が純粋ではない、心が良くないと非難している。二度目や三度目に会ったときの印象が悪すぎたのかもしれない。あの時、あんなに強引に振舞うんじゃなかった、彼をバカにして騙すんじゃなかった…。

と言えば、五ヶ月前に初めて会った時、彼も大変な偽装をして、自分まで騙していた。お互いに騙し合って、大したことではないはずだよね?

なぜ、矮冬瓜(冬美のこと)と自分を違う態度で接しているのか、どの角度から見ても自分の方が矮冬瓜より百倍優れているはずだよね?

鈴木希が頭の中で考えつつ、口では北原秀次に笑いながら訊ねた。「秀次、その告発者はどう扱うつもり?彼の商売を奪ったんだから、彼も簡単に手を引かないよ。何か手伝うことある?」

「大丈夫だ、わたしたちは自分たちで対処する。」

興味津々で鈴木希が訊ねた。「どうするつもり?」

「人の問題、事とは別だ。彼が業績のためにこの店を困らせるなら、我々は彼自身に困りごとを持ち込む。」

Gesperrtes Kapitel

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