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101章 陽子、頑張る!_1

陽子は、ドラえもんよりもほんの少し高い程度だろう。大頭の奴がクローゼットに入れるなら、陽子もできそうだが、それは無理だ――夏の大晴れの日などには、熱気で窒息死してしまうだろう!

北原秀次は少し考えてから、デスクを部屋から運び出し、椅子も要らないとし、テレビを角に持っていき吊り下げ、そして布の一枚を買い、アパートを二つに分けた。

ドアに並行に分けたのだ。最奥部を陽子に譲り、彼女は自由に出入りできるが、北原秀次はその布カーテン越しには行かないことで、彼女に一つのプライベートスペースを提供する。通常なら、その布のカーテンを巻き上げて、小さい四角いテーブルを置いて生活する。

北原秀次はガチャガチャと二時間以上も忙しく過ごし、陽子も黙って全力で手伝った。買ってきた厚い布を1本ずつ縫い目を付けるために、全てがきちんと整えられた後、北原秀次は左右を見渡して満足げだった。天井からぶら下がっていても風通しがよく、ようやく満足げに頷いた。

一時的にこのように住んでみよう。お金が手に入ったらすぐに引っ越すようにしよう。周りには見知らぬ人ばかりで、誰かに通報されるのが面倒だからだ。福泽直隆の名前を借りたとはいえ、おせっかいな人は多い。時間が経つにつれ、彼が高校生であるにも関わらず小学生と一緒にいるということが噂となり、他人の中傷が飛び交うことになるだろう。彼らにとってはただの余興だし、きっと自分たちが偉いことをしたと思っているに違いない。

人間という生物には想像力が豊かすぎる。腕を見れば大腿を想像し、大腿を想像すれば男女の関係を思い浮かべる。全く、人の心の優しさや行動力を考えないだなんて!

そして北原秀次にとって、通報されるのも予想の範囲内で、彼はその結果を受ける覚悟だ。陽子の世話をすると決めた彼は自分が愚かだと思いつつ、それがしたいし、人間が生きる2〜3万日のうち、自分がやりたいし、やらねばならないことはいっぱいある。その結果、面倒事が起きたら、それに立ち向かうと決めたのだ。

人生には常に面倒な事が付きまとう。それに直面し、それを斬ることこそが人生だ。たとえ人類の歴史上有名な「ニンジャタートルズ」の徳川家康でさえ、重要なターニングポイントで一死を賭す経験があるのだから、彼がそれ以下だとでも?

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