webnovel

第18章 人は怠惰になってはならない

Translator: 549690339

朝の5時に目覚まし時計が鳴り、北原秀次はうめき声をあげたが、目覚まし時計を止めようとする自分を必死に抑えて起き上がった。睡眠をたくさん取る必要はない。人間は十五分の深い眠りで体力と精力の70%を回復できる。深い睡眠のあとにさらに寝てしまうと効率が極端に悪くなり、寝すぎて頭がぼけてしまうこともある。そうなるくらいなら、何か他のことをするほうがましだ。疲れてきたら再び深い眠りにつく方法を考えればいい。

深い眠りにつくことは簡単だ。ただ十分に疲れていればいい。寝る時間を減らすのも簡単だ。ただ目標を明確にし、意志力が強ければいい。だが、人生最大の敵は怠け心だ!

学習は苦しいし、学ぶ痛みを受け入れることができない人も多い。生活も苦しいが、その苦しさを受け入れることができる人も多い。結局のところ、怠け心から来るものだ!学ぶというのは自分から厳しさを求めることで、自分で動き出し主体的に行動する必要がある。一方、生活の苦しさは自分からやってくる。ただ寝ているだけでもその苦しさに直面する。だから学ぶ厳しさに耐えられず、生活の厳しさを耐え続ける人が多いのだ。

まったく、ばかな!

人間は怠けてはならない。これこそが真の命を奪うものだ。性格が運命を決定する。性格から怠け心を固く取り除くこと。これが根本的な解決策だ。

北原秀次は何とか寝具を折りたたんでクローゼットに片づけた。大腿、腕、手首、指、首、全てが痛みひどく酸っぱい感じがする、昨夜過度に運動したためだろう。

彼はかに歩きのようにトツトツ浴室へ移動し、冷たい水で顔を洗った。その後、鏡に映った自分の顔を見て、濡れて青白くなっている顔色を見つめ、眠気がすっかり消えるのを待った。

犬小屋の縁にしゃがんで彼を見つめる百次郎はちょっと興奮気味で、後ろ足を前後に動かし、尾を振って箱の壁を「ポンポン」と鳴らしていた。北原秀次は心が柔らかいとはいえ、ペットを飼うのにうってつけの人ではない。彼はコルゲートの箱に芸術ナイフで何か所か切り込みを入れて簡易的な犬小屋を作り、何枚かの廃新聞を敷いてその中に犬を放り込み、浴室に閉じ込めてしまった。この犬がどう感じているのかまったく気にかけていない。

大通りで寝なくてすむだけでもありがたいと思え!

Locked Chapter

Support your favorite authors and translators in webnovel.com