彼らが習得している草薬や魔法は、これに対して全く効果がない。
ス族の人々は大量に死んでいく。
明王患も問題を解決しようと努力するも、手立てはなく、すぐに自身も病に倒れた。
幸いにも船上にはまだ健康な人々がいて、彼らは明王患の命令に従って航行を続け、ついにしばらくの間の後に野蛮牙半島に到着した。
ス族の船団はそこに約半年間停泊した。
ペストで亡くなった人々は、ついに船上の人口の三分の二を占め、特に道士はほぼ全滅した。
これがこの特殊な職業が次第に絶えていく根本的な理由だった。
その間、自己救済を図るス族の人々は、地元の土着民族と頻繁に接触を持ち始め、両者の間で大量の交易が行われた。
やがて、重病の明王患は、土着シャーマンから何かブードゥーの手段を学ぶように人々を派遣した。
シャーマンの強い勧めにより、明王患は生きるか死ぬかの状況で、自分自身を含む余剰の患者たちに強力なブードゥーを飲ませることになった。
結果、驚くべきことに、ブードゥーが体内に入ると、ペストの症状は確かに大幅に軽減された。完全に根絶するには至らなかったが、少なくとも人々の命を救うことができた。
明王患はその時、「もしもっと早く野蛮牙半島に到着していたら、もっと多くの人々の命が救えたかもしれない」と感じた。
しかし、運命はすでに決まっており、誰もそれを変えることはできない。
なんとか一命を取り留めた明王患は、自身の身に起こったペストについて研究を始めた。
彼は真の天才で、スー国にいたころ、彼は長城法師団のリーダーで、デーモンとの戦いで功績を挙げ、報酬として賞賛を受けた。
野蛮牙半島に到着したとき、彼の職業レベルは、長城法師がLV16、道士がLV4で、半歩伝説に迫るレベルだった。
彼の研究はすぐに初期段階の成果を達成した。
明王患の研究によると、ペスト自体はたんに導火線であり、船上のス族の人々が大量に死ぬ本質的な原因は、東西両大陸に存在するルールと領域の違いにあった。
なぜ道士が多く死んだのか?
これは、これらのスー国の道士たちが多くの場合、二つの領域、風雨雷電とゾンビの召喚の力を同時に扱っていたからだ。これらは東方大陸では同じ領域の内容で、誰が学んでも問題なかった。
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