一行は、北西地方へと堂々と向かっていった。
その時、秦玉も閣主から教えられた住所に向かって疾走していた。
北西地方には、ある無人地帯があった。
そこは砂塵が至る所に舞い、気候は過酷で、見渡す限り黄砂と起伏に富んだ山脈以外には何もなかった。
この場所は黒醇無人区と名付けられ、面積は広大だが、あまり知られていなかった。
最近、この人気のない黒醇無人区に、多くの招かれざる客が訪れていた。
豪華な業務用車が黒醇無人区の山脈の麓に停まっていた。
車体には大きな文字で「京都武道協会」と記されていた。
車が停まると、夏航が一行を率いて車から降りてきた。
この一行の中には、顔家の子弟や韓家の者、そして他の地域からの世家の若様たちがいた。
彼らは天然の資源を持ち、才能さえあれば、順調な道を歩めることは間違いなかった。
「夏会長、これがあなたの言っていた竜脈ですか?」
話したのは顔家の顔玉祁だった。
彼はわずか十八歳にして、すでに大宗師の頂点の境に達していた!
顔四海が地位についてから、彼を非常に重視していた。
夏航は軽く頷き、「そうだ」と答えた。
顔玉祁の目に貪欲な光が宿り、目を細めて言った。「もしこの竜脈に本当に最高級の薬材があるなら、私も突破を試みることができるかもしれない」
夏航は顔玉祁の肩を叩き、「かもしれないではない、必ずだ!」と言った。
「玉祁、顔家の皆はお前を高く評価している。次の顔錦尭になれると言っているんだ。皆を失望させるなよ」
顔玉祁は口角を上げ、軽く笑って言った。「私はいずれ兄を超えます」
顔錦尭の控えめな性格とは違い、顔玉祁は野心が非常に大きかった!
わずか十八歳の彼は、まさに傲慢さが頂点に達する時期で、さらに天賦の才に恵まれていたため、いささか天狗になっていた。
京都第一の天才と称される顔錦尭でさえ、彼の目には取るに足らないものと映っていた。
「いつ出発するんですか?」顔玉祁が尋ねた。
夏航は淡々と言った。「急ぐな、まず偵察させてくれ」
京都武道協会は資源の管理を非常に強く行っているにもかかわらず、散人が騒ぎに加わることは避けられなかった。
京都武道協会の活動にはほぼ毎回例外なくそうだった。
武侯から宗師まで。
そして京都武道協会が収監している囚人の大部分は、資源を奪いに来た散人たちだった。
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