第482章 聖儒門の2度目の討伐！

話をしながら、大長老はできるだけ落ち着いた様子を保っていた。

一目見ただけでは、ほとんど破綻は見られなかった。

大長老は閣主が最も信頼する人物であったため、彼女は頷いてからその粥を手に取った。

閣主の紅い唇が、ゆっくりと椀に触れた。

大長老の表情が、一瞬緊張した。

閣主がその粥をゆっくりと飲み干すまで、大長老はようやく安堵の息をついた。

「閣主様、どうぞお休みください」大長老は椀を手に取り、頭を下げながら言った。

閣主は多くを語らず、ただ頷いただけだった。

彼女は手に新聞を持ち、何かを読んでいた。

大長老は長居を避け、椀を持って急いで飛び降りていった。

この一日中、大長老は不安を抱えて過ごした。

曲長老の話によると、この断霊丹を服用しても目立った症状は現れないという。

ただ、技を繰り出す時になって初めて、体内の内勁が空虚になっていることに気付くのだという。

そのため、大長老はその場を離れなかった。

その日の夜。

また深夜になった。

大長老は忍び足で薬神閣を出た。

通りの端まで歩き、素早く一台の車に乗り込んだ。

「どうだ、うまくいったか？」曲長老が尋ねた。

大長老は頷いて言った。「ああ、成功した」

曲長老は眉を上げて言った。「我々を騙してはいないだろうな？」

その言葉を聞いて、大長老の顔に怒りの色が浮かんだ。

彼は冷たい声で言った。「人を疑うなら使うな、使うなら疑うな。信じられないというなら、私が来なかったことにすればいい！」

傍らの許北鋆は急いで大長老を引き止め、笑いながら言った。「大長老、お怒りにならないでください。彼のことは気にしないでください。我々は皆、あなたを信じています」

大長老は冷たく鼻を鳴らし、許北鋆を横目で見ながら言った。「私との約束を忘れるなよ」

許北鋆は穏やかに笑って言った。「我々聖儒門、京都武道協会、そして京都の各世家は、薬神閣が身内の手に渡ることを望んでいる」

「今のあなたは、我々の身内だ」

その言葉を聞いて、大長老は軽く頷き、その後車を降りた。

彼が去った後、許北鋆の表情は一瞬にして冷たくなった。

「明日動く！薬神閣討伐だ！」許北鋆は冷たく言い放った。

...

翌朝。

薬神閣は普段通りだった。

誰も知らなかった、災いが静かに近づいていることを。