第33章 沈天の挑発

雷虎は一つ食べ、残りの十九個を二つに分けた。

一部は彼に頼みごとをする人々に売り、もう一部は江城市の有力者への贈り物とした。

この丹薬自体は大した価値はないかもしれないが、顔家の名前には価値があった。

雷虎のような古狸には、これらの薬を処分する方法が千も万もあった。

夜になると、雷虎はいつものように夜の街で楽しんでいた。

この夜の雷虎は、特に調子が良かった。

事が済んだ後、雷虎はベッドに横たわり、思わず顎を撫でながら考えた。「もしかして、あの丹薬のおかげか？」

翌朝、雷虎が目を覚ますと、彼の家には既に大勢の人が集まっていた。

その中には江城の商人もいれば、上流階級の人物もいた。

彼らに共通していたのは、全員が養元丹を服用したということだった。

雷虎を見るなり、皆が慌てて立ち上がった。

「虎兄さん、昨日のような丹薬はまだありますか？一個百万で買います！」

「雷虎よ、その薬を楚州の友人も欲しがっているんだ。もっと何個か手に入れてくれれば、西城の工事を任せるよ。」

「虎兄さん、その薬を一つだけでも私に取っておいてください...」

この光景を目にした雷虎は目を丸くし、心の中では喜びが抑えきれなかった！

「はい、はい、皆さんご安心ください。薬は十分にございます！」雷虎は興奮を抑えきれなかった！秦玉から貰った薬がこれほどの効果があるとは夢にも思わなかった！

その日のうちに、雷虎は早速秦玉の家を訪れた。

「秦さん、昨日の養元丹はまだありますか？いくらでも買います！」雷虎は興奮気味に言った。

雷虎の反応を見て、秦玉は静かに頷いた。

明らかに、養元丹は予想以上に人気があった。

「数日後に取りに来てください。ただし、値段は少し上げさせていただきます。一個百万にしましょう。」秦玉は落ち着いた声で言った。

雷虎は思わず口角を引きつらせた。

値段は少し高いものの、まだ受け入れられる範囲だった。

そのため、雷虎はすぐに承諾した。

「そうそう、良質な薬材を手に入れる方法はないですか？」秦玉は尋ねた。

「良質な薬材ですか？」雷虎は眉をひそめた。

しばらく考えてから、こう言った。「秦さん、奈何橋のオークションを見てみるといいかもしれません。先月、百年物の何首烏が出品されたそうです。」

「オークション？」秦玉は眉を上げた。