第421章 万道の剣尊！（1更！）

葉辰は黒い石が飛び出したのは輪廻墓地が龍脈の力の一部を吸収するためだと思っていた。

しかし、唯一動かせる墓碑が砕けてしまうとは思いもよらなかった。

今、これらの強者たちが自ら出てきたのか？

殺戮道君、滄海平、そして今の陳天黎までもが自ら進んで出てきた。

特にこの陳天黎が今出てきたのは何のためだ？

今は危険も存在しないのに、時間を浪費するのは本当に損だ。

龍脈の気が絶えず陳天黎を包み込み、彼の背後の剣匣から数本の剣が一斉に飛び出し、瞬時に万の剣影が閃いた。

彼の周りは無数の剣影に包まれているかのようだった！

その気勢は極めて強烈だった！

葉辰はこの瞬間、万道剣尊というこの言葉の意味を実感した。つまり、この陳天黎は剣を道とする存在なのか？

陳天黎は龍脈の上に浮かび、絶え間なく龍脈の気が陳天黎に吸収され、彼の体からは金色の光が漂っていた。

徐々に、元々の虚影が実体化し、まるで葉辰の目の前に本物の人が現れたかのようだった。

陳天黎は目を閉じ、彼の体から放たれていた光が全て消え、元々渦巻いていた龍脈の気も全て消えた。

龍脈に潜り込んでいた血竜の虚影さえも何かを感じ取ったかのように、わずかに頭を下げ、その姿を恐れているかのようだった。

「こいつは……」

葉辰が何かを言おうとした時、陳天黎が目を開き、一筋の冷光が放たれた！

無数の剣意が剣匣に戻り、全てが静まり返った！

陳天黎は葉辰を凝視し、数秒後、口角に笑みを浮かべ、空を踏んで近づいてきた！

彼は空気を踏みしめ、何の妨げもなく、瞬く間に葉辰の傍に来た。

「若者よ、やっと会えたな」陳天黎は淡々と言った。「この龍脈の気は大いに補うものだ。本当にこの龍脈を持ち去らないのか？もしお前がこの龍脈を手に入れれば、修練の速度は極めて速くなる。お前にとっては利益しかない。」

「世の中の万の法器の中で、恐らく輪廻墓地だけがこの龍脈を収められるだろう。この機会を逃せば二度とないぞ。」

葉辰は首を振った。「私は善人ではないが、修為を数億の華夏の民の上に築くような、そんなことはできない。」