滄海平の言葉が落ちると、葉辰の周りには無数の古い符文が包まれていた。
符文は極めて強い力に満ち、異なる属性を持っていた。
金木水火土雷。
「弟子よ、霊符の道は、武道と大きく異なると言えるし、また違いがないとも言える。霊符は武道を行使する別の方法に過ぎない」
「一つの符で、多くの人を滅ぼすことができる!千里先の人も殺せる!さらにはお前の足下にある華夏大地さえも消し去ることができるのだ!」
「今お前がすべきことは本命霊符を凝集することだ。一度本命霊符を凝集できれば、お前は霊符の道に踏み入る資格を得たことになる!」
滄海平の声が響き続けるにつれ、葉辰を取り巻いていた無数の古い符文は全て葉辰の脳裏に入り込んでいった。
それだけでなく、一つ一つの法訣も葉辰の識海に現れた。
この感覚は極めて微妙なものだった。
葉辰は徐々に足を組んで座り、古い符文が彼の体内で衝突するままにしていた。
彼は心を込めて悟りを得ようとしていた。
「今お前の脳裏に入った符文は歴史の流れの中で現れたものだ。お前の本命符文もその中にあるはずだ。どの符文を凝集できるか見てみよう」
滄海平は両手を背後で組み、葉辰の選択を待っていた。
彼は葉辰に大きな期待はしていなかった。
修為が低すぎるため、この万の符文の中から一つを凝集するのは、何と難しいことか。
十分が過ぎた。
葉辰には何の動きもなかった。
一時間が過ぎた。
依然として変わらなかった。
滄海平は眉をしかめ、つぶやいた。「一時間経っても本命霊符を一つも凝集できないとは、この輪廻墓地の墓主は霊符の道に向いていないのかもしれないな」
彼はよく分かっていた。最適な一時間が過ぎ、これ以上続けても、葉辰が霊符を凝集できたとしても、極めて平凡なものにしかならないだろう。
彼のこの人生は、この道には向いていないのだ。
「まあいい、この小僧はあいつの殺戮の道に向いているのかもしれない。霊符の道とは縁がないのだろう」
滄海平は首を振り、葉辰に対して極度の失望を感じていた。
彼が自ら墓碑から飛び出してきたのは、葉辰を助けたかったからだが、今となっては、彼の助けはこの者には全く役に立たないようだった。
その時、異変が起きた。葉辰の体内に流れ込んでいた無数の符文が全て飛び出してきたのだ!
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