第335章 誰が葉先生なのか？（3更！除夜おめでとう）

翌日の朝八時。

葉辰は修練から目覚め、一つの濁った息を吐き出すと、頭上の血竜が彼の体内に潜り込んだ。

一晩の修練は、彼の修為を少し増進させただけでなく、黒衣の老人が残した破天剣意をより深く理解させた。

破天剣意は奥深く玄妙で、自分が凝集させた血竜と組み合わせると、極めて強大な力を生み出すことができる。

ただし今の状態では、丹田の真気は第一剣を繰り出すのがやっとだった。

それでも彼は十分満足していた。

焚天掌、嗜血斬、そして破天剣意、この三つの武技があれば、目の前のほとんどの問題に対処できる。

今彼がすべきことは、項承東からの電話を待つことだけだった。

そう考えた瞬間、江南省の携帯番号から電話がかかってきた。

通話ボタンを押すと、やや恭しい声が響いた。「葉様、私は項承東です。これが私の現在の携帯番号です。こちらはもう飛行機に乗る準備ができており、約一時間半で京城に到着します。場所をお教えいただければ、そちらに伺います。」

「わかった、ホテルの住所を送る。」

電話を切ると、葉辰はホテルの位置情報を送信した。

その後、ホテルの五階で朝食を取ろうとドアを開けようとした時、チャイムが鳴った。

葉辰は目を凝らし、少し驚いた。ドアの外にいたのは、カジュアルな服装をした応擎だった。

ドアを開けて応擎を招き入れ、好奇心を持って尋ねた。「なぜ京城に来たんだ？雷樹偉から任務を与えられていたはずだが？」

応擎は微笑んで、手に持っていた書類を葉辰に渡しながら言った。「葉様、最近京城師範大学に注目されていることは存じております。龍魂では、葉様が行動しやすいよう、最適な身分を用意させていただきました。」

葉辰は興味深そうに書類を開くと、それは一通の辞令だった。

京城師範大学教授の辞令だった。

辞令の下には鍵の束が添えられていた。

応擎は説明を続けた。「前回龍魂が葉様に用意した住所は不便だったため、今回は教職員用マンションを用意しました。三LDKで、キャンパス近くの最上階にあり、京城師範大学全体を見渡せる位置です。」

これらは葉辰にとって非常に有用なものだった。葉辰は満足げにそれらを受け取った。