第525章 3つの陰墳！

京都武道協会は、明らかに本気を出したようだ。

三人の武侯、それは世界のどんな宗門でも一掃できる力だ！

北方第一の宗門と称される聖儒門でさえ、たった一人の武侯が座していただけだ！

この時の秦玉は、京都武道協会が既に密かに自分を狙っていることを知らなかった。

しかし彼は心の中でよく分かっていた。もし武侯の境に踏み入れなければ、この先の道は行きはあっても帰りはないだろうと。

秦玉は丸四日かけて、ようやく第一の大きな陰墳の陰気を残らず吸収し終えた。

彼は地面から立ち上がり、その後両腕を軽く揺らしながら、口から濁った息を吐き出した。

「このペースなら、このような陰墳を三つ吸収すれば、武侯に踏み入れるのに十分だろう」と秦玉は心の中で思った。

武侯は一つの分水嶺だ。一度武侯の境に踏み入れれば、金丹が生まれ、実力も前例のない急上昇を迎えることになる！

現代において、武侯はほぼ世を横行できる存在だ！

顔家や韓家のような最上級の資本世家でさえ、武侯に強制的に命令することはできない！

「もし私が無事に武侯に踏み入れることができれば、今度京都に行った時、必ず彼らに教訓を与えてやる！」と秦玉は冷たく言った。

武侯に無事踏み入れさえすれば、秦玉は顔若雪を連れ出せるだけでなく、同時に威厳を示すこともできる！

顔若雪を無事に連れ出すのは、ただの第一歩に過ぎない。

秦玉は顔若雪に約束した。必ず彼女を京都の最高峰に立たせると。

顔家を取り戻すか、さもなければ、より大きな世家を創立するか！顔家を凌駕する真の最上級宗門を！

「行こう」秦玉は八字髭の側に歩み寄った。

八字髭は一声返事をすると、すぐに秦玉を第二の陰墳へと案内した。

第二の陰墳は北方のある辺境に位置していた。

前の陰墳と同様、ここはほとんど人気がなく、雰囲気は冷たく、人が住むには適さない場所だった。

見渡す限り、氷に閉ざされた万里の地。

冷たい風は利刃のように、人の肌を切り裂くように痛い。

八字髭は前方のある氷山を指さして言った：「ここだ」

秦玉は多くを語らず、足を組んで座り、第二の陰墳の吸収を始めた。

第二の陰墳に、秦玉は丸六日を費やした。

彼が第二の陰墳の吸収を終えた時、時はすでに八月二十七日となっていた。

九月九日まで、わずか十三日しか残っていない！