第477章 倉庫に入る！

言い終わると、閣主は大きな足取りで薬神閣を出た。

五長老は心配していたが、力及ばず、ただ傍らで見守ることしかできなかった。

薬神閣の入り口は、とても広い通りに面していた。

この時、通りの両側には人影一つなく、ただそよ風が吹き抜ける音だけが聞こえていた。

閣主は寒々しい大通りに立ち、淡々と言った。「来たのなら、出てきなさい」

暗がりは静寂に包まれていた。

一瞬もしないうちに、数道の人影が暗がりから飛び出してきた！

十人の半歩武侯が、閣主を取り囲んだ。

彼らの身から放たれる気配は強大で、恐ろしい威圧感が通り全体に漂っていた。

明らかに、閣主に対して威嚇を行おうとしていた。

「私の薬神閣を包囲するつもりですか？」閣主は眉を上げ、その身から突如として気配を放った！

数道の気配が衝突し、空気は轟音を立てて震動した！

「閣主様の誤解です」十人の半歩武侯は、その身の気配を収めた。

先頭に立っていたのは、わし鼻の男で、彼は一歩前に出て、微笑みながら言った。「かねてより炎国薬神閣の閣主は天下無双と聞いておりましたが、今日お会いして、まさにその通りだと分かりました」

閣主は無表情のまま言った。「お世辞は結構です」

わし鼻の男は軽く会釈し、そして淡々と言った。「閣主様、あなたが秦玉を守ろうとしているのは分かっています。しかし、我が洪一門にとっても秦玉は絶対に必要なのです」

「薬神閣の実力が強大で、炎国での地位も相当なものだと承知しています。しかし、この秦玉は我々を深く侮辱した、この仇は必ず報いなければなりません」

閣主は眉をひそめ、目の前のわし鼻の男を見つめながら言った。「無駄話はやめなさい」

わし鼻の男はその言葉を聞くと、大きく笑い出した。

「分かりました。では閣主様、秦玉を引き渡していただけますか」わし鼻の男は淡々と言った。

「また私の薬神閣に人の引き渡しを求めるのですか」閣主は首を振った。

彼女はわし鼻の男を一瞥し、言った。「私が一本の電話をかければ、あなたたちを炎国から出られなくすることができると思いませんか？」

この言葉を聞いて、皆の表情が一変した！

わし鼻の男の表情も、次第に険しくなっていった。