第387章 江山に人材あり

韓家は元々武道協会と関係があったので、韓威を送り込むのはそれほど難しくはなかった。

しかし、この行動は一つのことを示していた。

それは、彼らがずっと見下していた秦玉が、今や彼らを不安にさせ、恐れさせるようになったということだ。

...

深い山の中で。

ここは人里離れた場所だが、一軒の平屋が突如として立っていた。

「師匠、お茶をお持ちしました」十四、五歳ほどの少年が、茶碗を持って白髪の老人の前に歩み寄った。

老人は茶を受け取り、言った。「私たちがここに来て...どれくらいになるかな？」

「師匠、十四年になります」少年は答えた。

「十四年か...まさに光陰矢の如しだな」老人はため息をついた。

少年は長い間黙っていたが、何か言いたいことがあるようだった。

「言いたいことがあるなら言いなさい」老人は少年の心を見透かしていた。

少年は少し迷った後、言った。「師匠、最近...天梯に登ることに成功した人がいます」

「天梯に登ることに成功した？」老人は眉を上げ、薄く笑って言った。「天命の人か？」

「いいえ...その人も師匠のように、天梯を強行突破したのですが...成功したのです」少年の声は次第に小さくなり、まるでこの老人を傷つけることを恐れているかのようだった。

「カチャン」

この言葉を聞いて、老人の手から茶碗が床に落ちた。

この老人は他でもない、名高き天才、姜和その人であった。

そして彼は本当の老人ではなく、年齢はわずか四十八歳だった。

今の白髪は、すべて当時天梯を強行突破したことが原因だった。

「時代は新しい才能を生み出すものだな...」しばらくして、姜和は低い声でこう呟いた。

...

丸三日間、秦玉は長老府を離れなかった。

ほぼ毎日誰かが秦玉を見舞いに来ていた。彼らの目には、今の秦玉は紛れもない奇跡として映っていた。

あっという間に、また一ヶ月が過ぎた。

今や初夏の五月となり、九月九日まであと四ヶ月しかない。

この日、閉関中の秦玉が、突然目を開いた！

彼の気息は激しく動揺し、まるで今にも爆発しそうだった！

「辟谷期頂点に達した」秦玉は低く呟いた。

辟谷期から開光期へ踏み入れることは、最も困難な一歩となるだろう。

そして今、秦玉は明確に感じていた。自分が限界に達したことを。