第290章 怒れる韓威！

しかし、すぐに薬神閣は気づいた。

彼らの丹師はほぼ全国に散らばっており、きっと薬神閣のメンバーの誰かが丹薬を調合しているのだろう。

古太初の屋敷の中。

秦玉の手から丹薬が次々と飛び出してきた。

五分後、秦玉の手には八個の増元丹が加わっていた！

「八個か、まあまあだな」秦玉は心の中で思った。

伝承の記録によると、増元丹は実力の向上に極めて効果があるという。

秦玉は地殺谷老祖の神識も吸収したので、辟谷期に踏み込むのは問題ないだろう。

古太初と姚青は、そのまま外で静かに待っていた。

中の様子は分からないが、秦玉が丹薬を調合していることだけは知っていた。

三十秒後、木の扉が開いた。

秦玉は八個の増元丹を手に持ち、顔には微笑みを浮かべていた。

「秦玉、どうだった？」古太初が尋ねた。

秦玉は笑って言った：「とてもうまくいった。ただ、これからは護法をお願いしなければならない」

古太初は軽く頷いて言った：「それは当然問題ない」

秦玉は周囲を見回し、深い声で言った：「少し広い場所はないか？」

古太初は不思議そうに言った：「広い場所？」

秦玉は説明した：「突破の時に天劫が来るかもしれないからだ」

この言葉は古太初に気づきを与えた！

修仙は天に逆らう行為であり、当然天劫を引き起こす。

通常、元嬰期に入ってから初めて天劫を引き起こすとされている。

しかし、天賦の才を持つ者は築基突破の時期に天劫が来るという噂もある。

古太初はしばらく考えて、言った：「よし、ついてこい」

そして、古太初は秦玉を連れて屋敷を出た。

あちこち回って、三人は山脈にたどり着いた。

「ここには普段誰も来ない。ここで突破して構わない」と古太初は言った。

秦玉は周囲の環境を見渡し、物を損傷する心配がないことを確認してから、頷いた。

彼は場所を見つけて座り、増元丹を口に入れ、築基期への突破を始めた。

その一方で、江北武道協会の動画は制作を終え、無事に公開された。

このニュースが出た瞬間、ほぼ全ての武道フォーラムが沸き立った！

彼らにとって、一般人が京都韓家に挑戦するなど、ほとんど不可能なことだった！

「この秦玉って誰だ？韓家の若様に挑戦するなんて」

「まじかよ、あり得ないだろ！」