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第255章 わがままな小魚

武おじさんがすべての要求を承諾したので、秦玉もこれ以上断れず、とりあえず了承するしかなかった。

「明日、省都へ向かいます」と秦玉は言った。

武おじさんは急いで頷いて言った。「よし、省都で待っているよ」

その後、武おじさんは小魚を連れて白城を離れた。

部屋に戻った秦玉は、手の中の神薬を見つめながら深い思考に沈んだ。

この神薬の効果は、想像を超えるものに違いない。

しかも神薬は貴重なので、その効果を無駄にするわけにはいかない。

「一体どんな丹薬を練るべきか...」秦玉は神薬を見つめながら呟いた。

もちろん、この神薬を直接服用しても、想像を超える効果があるだろう。

しかし丹薬に調合すれば、より大きな効果を発揮できる。

姚青のように薬材をすべて飲み込むのは、まさに宝の持ち腐れだ。

「そろそろ突破を試みる時だ」秦玉は一旦この神薬を収めた。

この戦いを経て、秦玉はすでに突破の臨界点を感じていた。

そこで、彼はすぐに目を閉じ、呼吸と排出を始め、体内の霊気と陰気を感じ取った。

一筋の気が秦玉の経絡に沿って、全身に流れていく。

秦玉の導きのもと、気は徐々に上昇し、体の各経穴を突き動かしていった。

一晩中、秦玉は目を開けなかった。

翌朝になってようやく、秦玉は地面から立ち上がった。

今回、彼の肉身がまた強化されたのだ!

以前ほど劇的ではないものの、これは九転金丹と等級上昇による肉身の強化が、互いに矛盾しないことを十分に証明している!

秦玉は拳を握りしめ、小声で呟いた。「今回の突破で消費した霊気は、以前の数十倍だった...」

煉気期から築基期六層までに消費した霊気よりも、この一段階の消費の方が多いと言えるほどだ!

「これからの修行は、ますます困難になっていくようだな...」秦玉は思わず嘆息した。

簡単に身支度を整えた後、秦玉は姚青と共に省都へ向かった。

...

京都、韓家。

執事らしき男が、書斎に入った。

書斎には一人の青年が座っており、本を手に取って読んでいた。

この青年は他でもない、韓家の嫡子、韓威である!

「読書中は邪魔をするなと言っただろう?」韓威の眉間に不快の色が走った。

執事は急いで身を屈めて言った。「若様、重要な事がございまして、すぐにお伝えすべきかと...」

「重要な事?」韓威は眉を上げた。

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