第338章 手を出してはいけない！（その1）

「ドン！」

一撃で、幽霊監獄のその男は十数歩も後退した！

やっとのことで体勢を立て直したが、血気が上がり、もはや我慢できずに、一口の鮮血を吐き出した！

男は孫震といい、幽霊監獄から京城師範大学に配置された強者の一人だった。

彼は別の大人と共に京城師範大学の陣法を監視していた。

この陣は幽霊監獄のエネルギーに関わる極めて重要なものだった。

葉辰が首謀者だと分かった時、彼は激怒し、一刀で葉辰の首を切り落とし、幽霊監獄に持ち帰ろうと思ったが、葉辰の戦闘力があまりにも恐ろしいものだとは予想もしていなかった。

「京城師範大学にいつからこんな強者がいたのだ？」

孫震はこの期間、多くの人物に注目していたが、確かに京城師範大学には武道の強者が何人かいたものの、境地も力も彼らとは大きな差があり、恐れるに足りなかった！

目の前の若者はまるで突然現れたかのようだった。

重要なのは、その手段が天を突くほどだということだ！

この一度の交戦で、彼は大きな損害を被った。それは彼にとって信じがたいものだった。

特に相手が繰り出した剣術は、あまりにも恐ろしく、孫震の心に巨大な波を立てた。

「小僧、お前がなぜこの陣法を破壊しようとしているのか知らないが、お前が敵に回してはいけない勢力というものがある！さもなければ、自ら苦しみを求めることになるぞ！」孫震は上がってきた気血を抑え、冷たく言った。

葉辰は人を殺すのを急がず、目を細めて口を開いた。「幽霊監獄の入口がどこにあるか教えてくれれば、お前の遺体は完全な形で残してやろう。」

孫震は表情を少し驚かせた。相手がこの大陣を破壊したのが幽霊監獄に行くためだとは全く想像もしていなかった。

それだけの価値があるのか！

数秒考えた後、彼は口を開いた。「幽霊監獄のことは、お前如きが知る資格はない！」

言葉が落ちると同時に、孫震は口を開き、一筋の白光が口から射出された！

白光の上には黒い気流が漂っていた！

毒だ！

葉辰は目を冷たくし、斬龍剣を一転させ、目の前の空気に凍てつくような弧を描いた！

強大な剣気が直接その白光を破った！

「なんということだ！」

孫震は大いに驚いた。このような不意打ちは、普通の高手なら気づくことすらできないはずだ。

しかし相手は気づいただけでなく、さらに易々とそれを破ったのだ？