同時に、彼は自分の問題を発見した。林墨山のような存在は決して最後ではないだろう。
少なくとも華夏の宗師ランキング上位20位の存在は侮れない!
葉辰と雷樹偉は彼に、宗師ランキングは武者の実力を測る基準だが、まだ多くの強者がランクインしていないと告げた!
それらを除いても、雲湖山荘に関連する三大武道家族がある!
今のところ、彼はこれに関係する一人しか知らない!江剣鋒!
江剣鋒はあの事件で最も重要な存在だった!
相手は両親の行方を知っている可能性が高いが、華夏宗師ランキング第九位の江剣鋒と対峙した場合、勝率はどれくらいだろうか?
輪廻墓地を除けば、一割にも満たないだろう!
彼はようやく輪廻墓地がなぜこれらの強者に時間制限を設けているのかを理解した!
要するに、彼に輪廻墓地への依存を生じさせないためだ!
修錬者が常に他人に頼るのは、武道の心にとって極めて不利である!
貪欲と不労所得は、この世界で最も恐ろしい心理状態だ。
この三大武道級家族の背後には、必ず林墨山以上に強い存在がいるはずだ!
今は自分の実力を強化しなければならない!
葉辰が修錬状態に入ったとき、黒い石が浮かび上がった!
無数の霊気が葉辰の体内に流れ込んだ!
それだけではない!
もし葉辰が目を開けていたら、その黒い石が彼の身に纏わる血煞を吸収しているのを必ず発見したはずだ!
南秦山荘でこれほど多くの人を殺したため、彼の身には極めて濃い血煞が纏わりついていた!
しかし今、この血煞は黒い石の大いなる滋養物のように、思う存分吸収されていた!
黒い石が吸収した血煞はほぼ全て、動かすことのできる三基の墓碑の中に流れ込んだ。
墓碑が徐々に裂け始めた!
一対の手が伸び出し、低い声が響いた!
「これは殺戮の気配だ、ハハハ、ついに私の番が来たようだな!お前の道は輪廻墓主には適していない!このままでは、我々はどうやって返り咲くというのだ!
私こそが、彼をより強くできる!殺戮の道こそが大千世界最強の道なのだ!」
「何年経ったことか!あの連中は高みに立ち、全てを掌握している!私たちを殺せば、上古時代の秘密を隠蔽できると思っているが!
しかし、彼らは私たち百人が修為を損ない、魂が滅びようとも、この輪廻墓地に留まろうとしていることなど想像もできないのだ!」
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