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第380章 閣主と顔4海

砕け散った護身の玉佩を見て、秦玉の顔は一瞬にして真っ青になった!

「若...若雪...」秦玉の瞳孔が急激に縮んだ!

彼は急いで薬神閣閣主の方を向き、言った。「閣主、すぐに京都へ行かなければなりません」

閣主は眉をひそめて言った。「京都へ?今行けば死にに行くようなものだぞ?」

秦玉は首から紐を引きちぎり、紐に付いている小さな破片を指さしながら、焦りながら言った。「これは以前、顔若雪のために作った護身の玉佩です」

「彼女に何かあれば、この護身の玉佩は砕けるのです!」

「今、玉佩が砕けたということは、彼女に何かあったに違いありません。もう待てません!」

言い終わると、秦玉は振り返って立ち去ろうとした。

しかし、閣主は秦玉の行く手を遮った。

彼女は首を振って言った。「事情が分からないうちは、焦る必要はない」

「焦らない?どうして焦らずにいられましょう!」秦玉は怒りを込めて言った。

「私がしてきたことは全て彼女のためです。もし彼女に何かあったら、私の人生に意味などありません!」

閣主は少し黙った後、言った。「お前は薬神閣に残れ。私が京都へ行く。何かあれば、必ず知らせる」

秦玉は一瞬驚き、眉をひそめて言った。「あなたが京都へ?」

閣主は軽く頷いて言った。「おそらく病気なのだろう。顔家は私に治療を依頼するはずだ」

秦玉は歯を食いしばって言った。「閣主、一緒に行かせてください」

「だめだ」閣主は冷たい口調で言った。

「お前は薬神閣に残って修行に励め。本当に何かあれば、必ず知らせる」

そう言われても、秦玉の心は非常に不安だった。

もし顔若雪に本当に何かあったとしたら、それは秦玉にとって天が崩れ落ちるようなものだった。

「今すぐ出発する」閣主は立ち上がって言った。

「功法の運転については、私が戻ってから話そう」

秦玉は京都へ行きたい気持ちを必死に抑えていたが、自分が行っても意味がないことは分かっていた。

薬神閣閣主は非凡な地位にある。彼女が行くことが、おそらく最善の選択だった。

「分かりました」秦玉は深く息を吸い込んだ。

「閣主様、何かありましたら、必ずお知らせください」秦玉は深々と一礼した。

「それと、どうかお気をつけください」秦玉は重々しく言った。

閣主は何も言わなかった。

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