その見慣れた姿を見て、シンギョクの顔には驚きが一瞬映った。
「燕江?」とシンギョクは呆然と前の男を見つめた。
燕江はシンギョクをちらりと見て、冷たい声で、「そっと退いておけ」と言った。
シンギョクは少し心配そうに言った。「この三人、全部大宗師のピークだ。あなた一人では対抗できないのでは?」
そう言って、シンギョクの体から金色の光が放たれ、燕江の側に立つ。
シンギョクの気配を感じて、燕江は微笑みながら、「随分と成長したね」と言った。
シンギョクは苦笑いを浮かべ、「こんな時なのに、余計なことを言わないで」と言った。
燕江は手をクロスさせ、冷たい声で、「お前、退け。何かあったら姫様に怒られる。」と言った。
「そして、この三人については、私が相手する。」
話しながら、燕江の体からの気が突然爆発した!
その強大な気が、シンギョクを何歩も後退させた!
シンギョクの顔色が一変する。
燕江の力...こんなにも恐ろしいの?
今までどれほど手を抜いていたのだろう...
少し離れた所の三人も、顔色が一変する。
三人は燕江を冷たく見つめ、「誰なんだ、お前は?」と、警戒して尋ねる。
「お前たちが知る必要はない」と、燕江は冷たく答える。
「とにかく、今日お前たちは炎国に侵入した。ここで死ぬしかない。」
燕江が一歩踏み出し、地面には大きな穴が開いた!
シンギョクの顔色は激変し、心の中では驚きと衝撃が広がった!
明らかに、燕江の実力は、シンギョクの想像をはるかに超えていた!
三人の顔色はますます険悪になり、シンギョクがこんなに強い人を連れているなんて思ってもいなかった。
「我々は失礼しました、すぐに去ります。」三人は退く気だった。
それを言い放って、三人は振り向いて立ち去る。
しかし、燕江は手を大きく振った!
二人で抱える程度の大木が、ぐらりと倒れ込んできて、三人の前に立ちはだかった!
「言ったはずだ、一度来たら逃げられない」と燕江は冷たく言った。
Support your favorite authors and translators in webnovel.com