「結構です」と二人は手を振った。
「どうせ白城に行くつもりだから、直接彼に会いに行った方がいいでしょう」と章華は言った。
江古は笑って言った。「それなら良かった。すぐに車を手配しましょう!」
今回の神薬の出現は、どれだけの家族を動かすことになるのだろうか。
江北地区以外にも、他の大世家が参入してくるかどうかは誰にもわからない。
それに江北地区だけでも、無数のライバルがいる。
実力者と協力できるなら、それに越したことはない。
秦玉という楚州王の名は既に広まっており、多くの江北地区の家族は、この突然現れた秦玉に強い興味を示していた。
この時、秦玉は菜園に立って、この薬材を観察していた。
「聚霊陣内の霊気は、ほとんどこれらの薬材に吸収されてしまった」と秦玉は小声で言った。
幸い、薬材は旺盛に育ち、その効果も最短時間で最大の効果を発揮できるので、損はしていない。
そのとき、江古の車が門前に停まった。
続いて江古が章華と陳蒙を連れて入ってくるのが見えた。
「大宗師?」秦玉は思わず二人を一瞥し、目を細めた。
「秦さん!」江古は急いで秦玉の前まで歩いてきた。
その後、江古は説明した。「こちらは江北地区陳家の家主、陳蒙です。こちらは章家の章華です」
秦玉は彼らに頷いて、丁寧に言った。「お二人にお会いできて光栄です」
陳蒙は秦玉を上から下まで見て、言った。「あなたが江古に勝った秦玉ですか?」
秦玉は笑って言った。「それは運が良かっただけです」
章華と陳蒙は目を合わせ、目に疑いの色が浮かんだ。
この秦玉は一見して平凡で、気配も穏やかで、まったく強者には見えなかった。
「お二人、中へどうぞ」と秦玉は丁寧に言った。
その後、彼は家に戻り、彼らにお茶を入れた。
座ってから、江古は急いで言った。「秦さん、このお二人は江北地区の大能です。今回の神薬の件で、彼らと協力できれば、私たちも一枚噛めるかもしれません」
一枚噛める?
秦玉は思わず笑いそうになった。
半月前なら、秦玉も確かにおこぼれにあずかりたいと思っていた。
しかし今の秦玉の実力では、彼はすでに考えを変えていた!
心の中ではそう思っていたが、秦玉は表面上は丁寧に言った。「お二人と協力できるのは、私にとって光栄です」
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