第176章 一撃で重傷！

江浩然は自分の拳を見下ろし、顔には信じられない表情が浮かんでいた！

ここ数年、父が閉関した後、彼はすべての注意を商売に向け、実力は多少低下していた。

しかし、彼はまだれっきとした内勁宗師だったのだ！

実際、秦玉の心の中にも驚きがあった。

自分の肉身がより強くなったことは分かっていたが、こんなにも硬くなっているとは思わなかった。

「他に用はあるか？ないなら私は行くぞ」秦玉は服についた土を払いながら、踵を返して立ち去ろうとした。

江浩然がこのまま引き下がるはずがなく、歯を食いしばり、全身から気勁を再び噴出させた！

「待て！」江浩然は怒鳴った！

「さっきのは試しに過ぎない、言っただろう、私の持つ功法は、私をさらに一段階上げることができるとな！」

そう言うと、彼の実力は急速に上昇し始めた！何か功法を使ったようだ。

これには秦玉も少し驚いた様子で、頷いて言った。「ふむ、なかなかだな」

褒め言葉のつもりだったが、江浩然にとっては侮辱に等しかった！

「私を見下すとは、死にたいのか！」江浩然は激しく拳を振り上げ、秦玉に向かって打ち込んだ！

「聖体術！」秦玉は低く呟き、全身に薄い光が燃え上がった！

「カン！」

この一撃に対しても、秦玉は反撃せず、そのまま受け止めた！

そして彼の体は、びくともしなかった！

「聖体術の加護があれば、私の肉体はどこまで強くなるのだろうか」秦玉は自分の胸を見つめ、心の中で密かに興奮を覚えた。

遠くにいる江浩然は顔を青ざめさせ、全く信じられない様子だった！

「ありえない、ありえない！」江浩然は人生を疑い始めていた！

彼は狂ったように、雨あられのごとく拳を秦玉に打ち込んだ！

秦玉は目を細め、両手を後ろに組んだまま、江浩然の拳が自分の体に当たるのを受け入れた。

「カンカンカン」という音が絶え間なく響き、秦玉の体は後退し続けた。

しかし秦玉の肉身は少しの傷も負っていなかった！

「どうやら江家の伝承功法も、たかがしれているようだな」秦玉は冷笑した。

江浩然は荒い息を吐きながら、秦玉を睨みつけた。

怒りが胸の中で燃え上がったが、商人として、すぐに冷静さを取り戻した。

「お前には本当に驚かされるな」江浩然は冷たく秦玉を見つめた。

秦玉は笑って言った。「何か凄い功法を使うつもりのようだな」