第290章 手がかり！（2更！）

葉辰は躊躇わずに直接言った。「朱さん、この世に幽魂堅獄という場所があることを知っていますか？」

「キッ！」

突然、朱雅はブレーキを踏み、車を停めた。

彼女の美しい瞳は好奇心に満ちて葉辰を見つめ、胸の白い起伏が激しくなった！

「葉さん、なぜそのことを聞くのですか？」

朱雅の声は急いでいて震えていた。

葉辰は心の中で喜んだ。相手は確かに知っているのだ！

「朱さん、幽魂堅獄は私にとって非常に重要です。もし知っているなら、教えてください！」

葉辰は後ろ手で朱雅の手首を掴んだ。

朱雅は葉辰の声の興奮を感じ取り、少し考えてから言った。「幽魂堅獄には数多くの古武の強者が囚われているのです。」

葉辰の瞳は極めて真剣で、腕の筋が浮き出ていた。

なぜ奴らは自分の両親をそこに閉じ込めたのか？

彼の両親には何の力もなく、ただの普通の人間だったのに！

葉辰は怒りを覚え、殺気が漂った。

「朱さん、その場所がどこにあるか知っていますか？」

朱雅は聡明で、何かを察したようで尋ねた。「葉さんがこのことを聞くのは、あの年の雲湖山荘の事件が関係していますか？」

葉辰も隠す必要はないと思い、頷いた。

「葉さん、幽魂という二文字は、誰もその場所を知らないことから来ています。私はその獄が移動しているのではないかとさえ疑っています。ただ、いくつかの情報によると、地下にあるはずです。」

朱雅は言った。

「地下？それは範囲が広すぎます。具体的な場所を知りたいのです。朱さんが何か知っていることがあれば、すべて教えてください。」

葉辰は冷静になって、真剣に言った。

朱雅は数秒考え込んでから、葉辰に言った。「私はその場所についてはおおよそしか知りませんが、そこに行ったことがある人を知っています！もしその人を説得できれば、まだ望みはあるかもしれません。」

「誰ですか？」

朱雅はバッグから一枚の招待状を取り出した。そこには繁体字で「薬」の字が書かれていた！

「薬盟の項承東です！」

葉辰は招待状を受け取って一瞥すると、そこに自分の名前が書かれているのを見つけた。明らかに誰かが自分を招待しているのだ。