第280章 異象！（6更！）

葉凌天はすでにその別荘を完全に空にしていた。

烏項明、羅刹、そして夏若雪と孫怡を守る暗殿の強者たちが全員そこに住んでいた。

彼らは24時間待機していた。

羅刹の切断された腕は感染を防ぐため包帯で巻かれていた。

「ご主人様……」

羅刹は葉辰に礼をしようとしたが、すぐに拒否された。

「横になっていればいい。傷口が大きすぎるし、切断された腕も損傷が激しいから、再生は難しい。今、二つの選択肢がある。一つ目は、龍魂に人体と結合できる機械の腕があるから、手術で済む。二つ目は、私が術法と医術で腕を再生させるが、極度の痛みを伴う……」

葉辰の言葉が終わらないうちに、羅刹は躊躇なく答えた。「二つ目を選びます。」

「本当にいいのか？」

「はい、確かです！」

羅刹の返事を受けて、葉辰は頷き、輪廻墓地から何かを取り出した。

羅刹は葉辰が空中から物を取り出すのを見て、目を見開いて驚愕した！

これはどんな術なのか！

本当に目を見張るものだった。

葉辰は直接羅刹の切断部の包帯を引き剥がした。傷口は凄まじい様相を呈していた。彼は命じた。「我慢しろ！」

次の瞬間、葉辰の手から銀針が放たれ、それらは羅刹の各つぼに直接刺さった！

体が絶え間なく震えた！

その後、葉辰は六種の貴重な薬材を投げ上げ、真気を凝集させ、薬材を衝突させた！

薬の香りが漂い、瞬時に粉末となった！

彼は一気に掴み、真気で火を起こした！これらの粉末は直ちに燃え始めた！

「行け！」

六種の薬材が凝集された炎は直接羅刹の切断部で燃え始めた。

強烈な痛みで羅刹は気を失いそうになった！

冷や汗が噴き出した！

「まだ耐えられるか？」

「はい！」

羅刹は歯を食いしばって答えた。

葉辰はもはや躊躇わず、指で印を結び、精血を一滴絞り出し、目の前に古い符文を描いた！

彼は何かを唱え始め、その速度は次第に速くなった！まるで金色の文字を吐き出すかのように、それらは直接羅刹の切断部へと向かった！

羅刹は歯を食いしばり、全身の青筋が浮き出て、体に刺さった銀針さえも耐えきれないほどだった！

彼の全身は既に汗で濡れ、瞳孔までもが次第に散大していった！

葉辰は一心不乱だった。羅刹がこの道を選んだ以上、最後まで貫かねばならない。