第161章 魂も体も滅ぶ！（3連続更新、推薦票募集中！）

蘇源修は死んだ！

相手がこれほど無謀に来るからには、彼らを斬殺する能力があるに違いない！

馬偉奇は心の動揺を抑え、口を開いた。「何が欲しいんだ？」

葉辰は顔を上げ、興味深そうに二人を見つめ、ゆっくりと言葉を紡いだ。「今、お前たちには二つの道しかない。一つは死。もう一つは、私の奴隷になることだ」

奴隷という言葉を聞いた瞬間！

二人の顔は真っ赤になった！

目に見えない怒りが心の中で燃え続けていた！

彼らは江南省武道協会の重要なメンバーだ！

身分は極めて高貴！

多くの偉い人物が彼らに頭を下げるというのに、今、まだ毛も生え揃っていない若造の奴隷になれというのか！

彼に従うだと？

絶対にありえない！

これは武道の道を汚すものだ！

人格への侮辱だ！

馬偉奇は冷たい目で拒否した。「葉辰、お前が強いのは分かっている。だが、俺たち二人も弱くはない。お前は蘇源修を殺せたかもしれないが、俺たち二人を殺せるとは限らない！俺たちを奴隷にする資格なんて、お前にはない！」

「やれ！」

怒号と共に、馬偉奇と崔振は渦巻く気を纏いながら、葉辰に向かっていった。

彼らには選択肢がなかった！

二人で協力すれば、血路を開けるかもしれない！

何より、この若造の実力を試したことがない。もしかしたら、相手は見かけだけかもしれない？

葉辰は言葉だけでは二人の強者を説得できないと予想していた。それならば、力で示すしかない！

葉辰は体を跳ね上げ、強大な殺気が全身を包み込んだ！

そのソファは真っ二つに裂かれた！

彼は馬偉奇の拳に向かって行き、激しく押し下げた！

馬偉奇は自分の体が万丈の深淵に落ちていくような感覚に襲われた！

「ドン！」という音と共に！彼の体は地面に叩きつけられた！

崔振の手には奇妙な棒が現れ、その棒には不気味な気配が残っていた！

霊物だった！

崔振は高く跳び上がり、棒を振り下ろした！

空気を引き裂く！

その棒の周りからは恐ろしい黒気が溢れ出していた。

黒気は悪魔の顔のように葉辰に向かって噛みついていった！

「パン！」

三つの力がぶつかり合い、葉辰の体は後ろに下がった！

崔振と馬偉奇は心の中で喜んだ。「殺れ！」

次の瞬間、二つの力が葉辰に向かって激しく叩きつけられた！

しかし何故か、葉辰は後退する気配すら見せなかった。