第18章 衝撃の極み！

夏若雪は会議テーブルに両手をついて、蘇娜を見つめながら問いただした。「蘇娜、あなたの言っていることは本当なの？一体どの孫部長のことなの？」

蘇娜は心の中で喜んだ。復讐の時が来たと知り、冷ややかに鼻を鳴らした。「もちろん本当よ。さっき孫怡が私に言ったのよ。信じられないなら孫怡に聞いてみたら？」

そう言うと、彼女は顎を上げ、高慢な態度で孫怡を見下ろし、その目には意地悪な色が浮かんでいた。

全員の視線が孫怡に集中したが、孫怡は少し呆然としていた。

確かに彼女は不老丹の処方を持っているが、それは葉辰が適当に書いたものだ。

こんな嘘の処方をどうして出せるだろうか？

彼女は蘇娜を一瞥すると、相手は他人の不幸を喜ぶような表情で、明らかに彼女の失態を見たがっていた。

どうしよう？

今日から華美グループの笑い者になってしまうのだろうか？

夏若雪は孫怡をじっと見つめ、興奮した様子で言った。「孫怡、あなたは本当に不老丹の処方を持っているの？早く出して！本当なら、すぐに副社長に昇進させるわ！さらに株式3パーセントも付けるわよ！」

孫怡は驚いた。社長がここまで太っ腹だとは思ってもみなかった！これらを全部合わせると少なくとも10億円の価値があるのだ！

でも彼女には不老丹の処方などない、あるのは一枚のボロボロのナプキンだけだ！

夏若雪は孫怡が長い間動こうとしないのを見て、不機嫌そうに言った。「もしかしてこの条件では足りないと思っているの？それなら、あなたから条件を言ってみて！」

「違います...」孫怡は立ち上がり、急いで説明しようとしたが、どこから話せばいいのか分からなかった。仕方なく、目を閉じてポケットから初級不老丹の処方を取り出し、夏若雪の前に置いた。

「申し訳ありません...社長...これは友人の冗談で...」

夏若雪は相手の言葉を無視し、テーブルの上の少し破れたナプキンを一瞥すると、表情が変わった。

これが不老丹の処方？

10億円の価値がある処方？

くそ、こんなボロボロのナプキンに書かれているなんて？

本当に社長を馬鹿にしているのか！

夏若雪だけでなく、出席者全員が怒り出した！

孫怡はグループの傷口に塩を塗るつもりか？一枚のボロナプキンで人をだますなんて？