二人が竜霊に向かって突っ込んでいった!
賀騰は顔色を変え、怒鳴った。「秦玉、貴様!」
「何を恐れることがある!見つけた者の物だ!」秦玉は冷笑した。
このような稀代の聖物を、誰が欲しがらないだろうか!
賀騰は歯を食いしばり、呪文を唱え始めた。奇妙な力が秦玉に向かって放たれた!
この力は人の神識に影響を与えるようで、秦玉は頭がぐらぐらし、転びそうになった!
その一瞬で、賀騰と秦玉の距離は開いた!
「ふん、この竜霊は必ず手に入れる!」秦玉は冷たく言った。
次の瞬間、秦玉は縮地の術を使い、竜霊に向かって突進した!
賀騰の顔は真っ青になった!この竜霊のために、どれほどの苦労を重ねてきたことか。もし秦玉に奪われたら、生きている価値もない!
「死ね!」賀騰は激怒した!
彼は即座に頭上の法器を発動させ、秦玉に向かって放った!
秦玉の前に再び障壁が現れた!
「またこの技か?」秦玉は冷笑を重ねた。
「同じ法器を持っているのに、この術法が私を止められると思うのか!」
秦玉は雄叫びを上げ、金色の拳を打ち出した!
「バキッ!」
障壁は砕け散り、虚無と化した!
秦玉の姿が再び躍動し、竜霊に向かって突進した!
賀騰の速さは、秦玉の縮地の術に及ばなかった。
それに慌てふためき、冷や汗を流した!
「秦玉、死ね!」賀騰は狂ったように、法器を発動させ、押さえつけようとした!
土壺は重圧の力を帯びて、ゆっくりと漂ってきた。
秦玉は頭上に大山が乗っているかのように感じ、体が地面に押しつぶされそうになった!
「お前に法器があるなら、私にもある!」秦玉は冷たく哼んだ。
そして、五岳の尊山を発動させ、土壺を弾き返した!
それだけでなく、秦玉は五岳の尊山を投げ出し、賀騰を押さえつけようとした!
秦玉の法器は明らかに一枚上手だった。
五岳の尊山は賀騰の頭上で無限に拡大し、そして賀騰に向かって激しく押し下げられた。
「ドン!」
五岳の尊山の重圧に、賀騰はなすすべもなかった!
ついに、彼の体は地面に押しつぶされた!
「シュッ!」
秦玉はこの機会を逃さず、大きく踏み出して、竜霊を手に掴んだ!
竜霊は秦玉の手の中で淡い金芒を放ち、一見したところ、普通の金丹とさほど変わらないように見えた。
「これが竜霊か?」秦玉は竜霊を観察し、目に興奮の色が浮かんだ。
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