「お前の全てが私のものだ!」小茹は狂ったように叫んだ。
秦玉は冷笑して言った。「お前のような人間に、協力する資格があるとでも?」
「余計な話はいい!」小茹はますます狂気を帯びていった。
「安心しろ、殺しはしない。監禁して、毎日生きるのも死ぬのも許さないようにしてやる!」
「お前は薬神閣の長老だろう?全ての丹方を吐き出させてやる!たくさん持っているといいわね、そうすればもう少し長く生きられるから...」
目の前の狂気じみた女を見て、秦玉の心の中の嫌悪感が更に増した。
「欲しいものは私の体にある。さあ、来い」秦玉は冷たく言った。
小茹は手の扇子を強く握り締め、激しい気勁が瞬時に周囲を包み込んだ。
彼女の全身から気が漏れ、髪が舞い上がり、まるで狂った女のようだった!
「お前を廃人にしてやる!」小茹は凄まじい叫び声を上げ、体が宙を舞うように近づいてきた。
彼女の手にある扇子から異様な気配が漂い、艶やかな赤い光が次々と浮かび上がった。
この光は人の神経に染み込むような、異様な感覚を与えた。
「法器か?」秦玉は眉を上げた。
彼はようやく気付いた。小茹が手に持っている扇子が、なんと法器だったのだ!
しかも、並の法器ではない!
「目が利くじゃないの。でも、分かったところで無駄よ!」小茹は狂ったように叫んだ。
その扇子は鋼刀のように、秦玉の腰めがけて激しく切り付けてきた!
「カン!」
鋼鉄が衝突するような音が、耳を劈くように響き渡った!
小茹は数歩後退し、手のひらは衝撃で痛みを感じていた!
「良い道具だ。だが使い手次第だな」秦玉は冷たく言った。
小茹は表情を変え、冷笑した。「その肉身は想像以上だわ。でも内勁の支えがなければ、ただの生ける屍よ!」
言い終わると、小茹は手を振り、扇子から無数の弾丸のような気が迸った。
「バンバンバン!」
気が秦玉の肉身に当たり、パチパチという音を立てた。
秦玉は雨に打たれているかのように、体に白い点が次々と現れたが、傷一つ負わなかった。
「なんて強い肉身」小茹は表情を変えた。
彼女はもはや油断できないと悟り、すぐに両手で扇子を握り、内勁を扇子に流し込んだ。
瞬く間に、彼女の前に巨大な絵が現れた!
絵の中からキバを持つ猛獣が現れ、太古からの殺気が人を戦慄させた!
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