「宝物?」秦玉の目に興奮の光が走った。
「うん!行こう、案内するわ!」小魚は秦玉の手を引いて、巨大な穴の奥へと向かった。
この巨大な穴は上から下まで円柱状だったが、底に着くと様相が一変した。
そこには平地が広がり、その奥には程よい大きさの石造りの家があった。
家は石の扉で閉ざされており、通常であればこのような扉には必ず禁制が施されているはずだった。
例えば最高級の殺陣や、様々な罠など。
しかし秦玉を驚かせたことに、この石の扉には一切の禁制がなかった。
むしろ小魚が近づくと、扉は自動的に開いた。
轟音とともに、扉がゆっくりと開いていく。
石の扉の向こうには、巨大な玉座があった。
玉座の上には、かすかな暗い光が漂っていた。
小魚は前方の光を指さして言った。「あれよ!」
そう言うと、彼女は興奮気味にその光に向かって走り出した。
秦玉もすぐ後を追い、玉座の前まで来た。
玉座の上には、一つの仮面が置かれていた。
秦玉がその仮面を見た時、思わず表情が変わった。
「これは...空に浮かんでいたあの鬼の顔?」秦玉は目を見開いた!
なぜか、秦玉は背筋が寒くなるのを感じた!
まるで無数の目に見つめられているかのような、その不安な感覚に、秦玉でさえ身震いした!
「これよ、何に使えるかは分からないけど、きっと並の物じゃないわ」小魚は顎に手を当て、まるで小さな大人のように言った。
秦玉は眉をひそめ、仮面に手を伸ばした。
その時、巨大な力が秦玉を吹き飛ばした!
「ドン!」
その力の大きさは驚くべきものだった!
秦玉の背後の石壁は粉々に砕け、巨大な岩が秦玉の上に落ちてきた!
「秦玉!大丈夫?!」小魚は慌てて駆け寄った。
秦玉は巨石を払いのけ、瓦礫の中から立ち上がった。
彼は首を振り、言った。「大丈夫だ。この仮面には...何か禁忌の力が込められているようだ」
そう言うと、秦玉は再び仮面の前に立ち、二度目の挑戦をした。
しかし、結果は一度目と同じく、秦玉は吹き飛ばされた!
しかも今度の力は一度目よりさらに強大だった!
秦玉の鋼のような肉体でさえ、白い痕が残るほどだった!
「どうしてだ」秦玉は険しい表情を浮かべた。
小魚は眉をひそめ、言った。「おかしいわね」
そう言いながら、小魚は小さな手を伸ばし、仮面に触れようとした。
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