シンギョクが自身の体内にある霊気を、この山の薬草の中に無理矢理注入した!
その瞬間、薬草はシンギョクの体内にある霊気を載せる道具となった!
無数の霊気がシンギョクの体内から絶えず流れ出ているが、それだけでは錬丹には全く不足している!
だが、今のシンギョクにはそれ以上の手段は何もなく、せざるを得ない。
「何かこの手法は何ですか?」程なくして、ある人が低くつぶやいた。
「あの青い光は何の事だ?何故私は見たことがないんだ?」
舞台の下の審査員も眉間にしわを寄せていて、明らかに、シンギョクが用いた手法は彼らの認識を超えていた。
ただ周通だけが驚きの色を持って慌てて立ち上がった!
「これは...これら淡い青色は...昔の薬神閣のある人と似ている...」周通が低くつぶやき、突然、何か不吉な予感がした!
以前彼が旅行していたとき、錬丹をしている大師に出会ったことがあった!
そしてその大師の錬丹の手法は、今日のシンギョクの手法と非常に似ている!
「ありえない、絶対にありえない!」周通は必死に首を振りながら否定した。
「彼はただの江城の地元民だ、どうして大師を知っている可能性などあるだろう。」周通は顔をしかめて言った。
言うは易く、しかし彼の心の底にはいくらかの不安があった。
時間は驚くほど速く進み、あっという間に半分が過ぎてしまった。
終了まで、あとわずか半時間だけだ。
舞台上のロ・ジエンはリラックスしており、全く焦っていない。
彼は双手を背中に組んで、前の道具をじっと見つめていた。
一方、他の三人の選手たちはまだ焦りながら火加減を調整していた。
「ふん、あなたたちと争うなんて、全く恥ずかしい。」そのとき、ロ・ジエンは鼻で笑った。
彼は遠くの観客ににっと見て、「今日はあなたたちに見せてやろう。」と冷やかした。
言い終わるとロ・ジエンの手のひらをゆっくりと上げ、そして、その中に薄く火花が灯っているのが見えた!
この一筋の火花を見て、場内はすぐに湧き上がった!
「なんだそれは!彼の手になぜ火花が?」
「どうやってやったんだ?特殊な技か?」
そこにいた武士たちは驚いて言った、「それ...それは霊火か?ロ・ジエンが霊火を手に入れた?」
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