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第518掌 夏航との対決!

その巨大な手が、顔玉祁に向かって容赦なく押し潰すように襲いかかった!

「ドーン!」

一瞬のうちに、地面には巨大な手形が刻まれた!

砂埃が立ち上り、周囲の人々の視界を遮った。

この一撃は、顔玉祁の肉身を血まみれにしただけでなく、彼の自信をも粉々に打ち砕いた!

「な...なぜだ!」

顔玉祁は地面に伏せたまま、苦痛に歪んだ表情を浮かべていた。

彼の体は至る所が損傷し、骨は砕け散り、立ち上がることすらできなかった。

「どうしてこんなことに...」顔玉祁は信じられない様子だった!

秦玉は彼を一瞥し、冷たく言い放った。「お前が若いことを考慮して、命だけは助けてやる」

その言葉を残し、秦玉は遠くにいる夏航の方を見た。

その時、夏航の周りは幾筋もの霊気に包まれていた。

その霊気は、彼の毛穴から体内へと流れ込んでいた。

明らかに、これは突破の前兆だった!

「武侯に踏み込もうというのか?」秦玉は冷笑を浮かべた。

間に合って良かった、さもなければ夏航が成功してしまうところだった!

秦玉は即座に夏航に向かって大股で歩み寄った。

その時、十数名の京都武道協会のメンバーが素早く前に出た。

彼らの身には強い殺気が漂っており、明らかに秦玉を阻止しようとしていた。

秦玉は足を止めた。

彼は冷たい目つきで一同を見渡し、言った。「お前たちごときで、私を止められると思うのか?」

その言葉と共に、秦玉の身から威圧が突如として放たれた!

強烈な圧迫感が、たちまち辺りに広がった!

「な...なぜこんな!」秦玉からの威圧を感じ、全員の顔色が一変した!

この秦玉の実力は、さらに上がっているようだった!

「ぐっ!」

大宗師の中には、この威圧に耐えきれず、その場で血を吐く者もいた!

皆は顔を見合わせ、思わず後退した。

秦玉は冷たく鼻を鳴らし、一同を無視して夏航へと大股で歩み寄った。

この時、夏航はまさに突破の重要な時期にあった。

彼の全身から光が放たれ、まるで今にも武侯の境に踏み込めそうな様子だった!

「武侯になりたいか?来世にでもなれ」秦玉は冷たく言った。

言葉が終わらないうちに、秦玉の手には金色の光が宿っていた!

恐ろしいエネルギーが、たちまち漂い始めた!

「ドン!」

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