第433章 陰険毒辣

薬神閣に入ることは、ずっと桃子の夢だった。

彼女の心の中でかつて神聖だった令牌が、このように粉々に砕かれてしまった。

傍らで見ていた秦玉は、心中穏やかではなかった。

「薬神閣とは関係ない、私自身の問題だ」と秦玉はため息をつきながら言った。

桃子は鼻を鳴らして言った。「もう二度と薬神閣には戻らない」

秦玉はそれ以上何も言わず、ただ傍らに座って黙ってため息をついた。

秦玉は心の中で簡単に計算した。

韓威に勝つためには、少なくとも大宗師の頂点に達する必要がある。そうでなければ、秦玉の勝算は低い。

そして大宗師の頂点に達するには、少なくとも百人の大宗師の命が必要だった。

「百人の大宗師を吸収できたらどんなにいいだろう」と秦玉は心の中で思った。

しかし百人の大宗師の頂点は非現実的で、秦玉にはとても想像できなかった。

九月九日が近づくにつれ、秦玉は焦りを感じ始めた。

...

京都、顔家。

李子南は顔四海の前に跪き、恭しく言った。「顔社長、あの秦玉は既に薬神閣から追放されました」

顔四海は眉をひそめ、重々しく言った。「どうやらこの秦玉は本当に重傷を負ったようだな」

李子南は急いで言った。「顔社長、私は秦玉が私の仕掛けた天地の殺機によって重傷を負うのを自分の目で見ました。間違いありません！」

顔四海は李子南を一瞥し、立ち上がって言った。「言え、何が欲しい」

李子南は心の高ぶりを抑えながら言った。「顔社長、私の要求は高くありません。ただ聖儒門の長老にしていただければ」

「長老か？」顔四海は眉をひそめた。

聖儒門の長老の役職は地位が極めて高く、門派内では一人の下、万人の上という地位だった。

この李子南、野心が小さくないな。

「顔社長、ご安心ください。私が聖儒門長老の座に就けば、必ず全力を尽くし、天下の賢才を広く集めます！」李子南は滔々と語った。

顔四海は暫く黙り、考えているようだった。

「旦那様」

その時、オフィスのドアが突然開かれた。

そこには章音が立っており、何か言いたいことがあるようだった。

顔四海は軽く頷き、その後李子南を見て、手を振って言った。「先に出ていけ」

李子南は急いで尋ねた。「私の長老の件は...」

顔四海の表情が一瞬で冷たくなり、冷ややかに言った。「出ていけと言っているのが分からないのか？」