第387章 世界を震撼させる！

その巨大な手が、天地を覆い尽くすように迫ってきた！

今となっては止めることもできない！

誰もが、その大きな手が秦玉に向かって叩きつけられるのを、ただ見つめることしかできなかった！

「はは、天梯に登ることなどできるものか！」喬五は狂ったように叫んだ！

天梯に登ろうとしていた秦玉は、冷たい目でその大きな手を見つめた。

彼の表情は氷のように冷たく、まるで地獄から来た殺神のようだった！

「ドン！」

その大きな手が秦玉に迫ろうとした瞬間、秦玉は拳を振り上げ、轟然と迎え撃った！

巨大な衝突が、この瞬間に展開された！

秦玉の拳は猛烈で、まるで枯れ木を吹き飛ばすかのようだった！

手のひらに触れた瞬間、その巨大な手を貫いてしまった！

そして秦玉は、第十八層にしっかりと立ち、冷たい目である方向を見つめていた。

「な...なんということだ！」喬五の顔が一瞬にして青ざめた！

秦玉はもう瀕死のはずなのに、どうしてこんな戦闘力が？

確かにこの一撃は全力ではなかったが、宗師一人や、初期の大宗師でさえ殺せるはずなのに！

「死にたいようだな」閣主の表情が次第に冷たくなっていった。

彼女の視線が喬五の方向に向けられ、その冷たい殺気に喬五は恐怖を感じた！

「まずい！」喬五は不味いと思い、すぐさま逃げ出した！

「逃げるつもりか？」閣主が手を出そうとした時、上空の秦玉が言った：「閣主様、彼を行かせてください」

「ほう？」閣主は眉をひそめ、少し驚いた様子だった。

秦玉は冷たく言った：「私が自分の手で殺します」

この言葉を聞いて、閣主は少し呆然とした。

しかし彼女は秦玉の願いを聞き入れ、追いかけることはしなかった。

秦玉はもう何も言わず、歩を進め、この巨大な手の上に登った。

この瞬間、霧が晴れ、すべてが静寂に包まれた。

秦玉は傷ついた体を引きずりながら、孤独にその大きな手の上に立っていた。

彼は周囲を見渡したが、その手の上には何もなく、空っぽだった。

伝説の心法も、姿を見せなかった。

「まさか...偽物だったのか？」秦玉の表情が曇った。

命がけでこの手の上まで登ってきたのに、もし偽物だったら、どうして耐えられようか！

秦玉は一人ぼっちでそこに立ち、まるで呆然としているかのようだった。