第227章 戦え！どうだ！（2度目の更新！）

雰囲気が怪しくなってきたのを見て、その老人は一歩前に出て、威嚇するように言った。「若造、もう引き返せない道を選んだな。お前の実力では私が出る幕ではないがな。」

「一度私が手を出せば、お前は一息すら保たないだろう！」

「だから——跪いて、死を待て！」

彼から見れば、葉辰はただの若造で、卑劣な策略しか使えない小僧に過ぎなかった。

自分が出向けば、一分とかからずに容易く斬り殺せるはずだった。

葉辰の瞳が鋭く凝固し、殺気を放った！

「てめえ何様のつもりだ？跪くべきはお前の方だ！」

次の瞬間、葉辰が一歩踏み出すと、宴会場に地震が起きたかのような衝撃が走った！

彼は躊躇なく一撃を放った！

殺気が爆発する！

葉辰に対して、老人も油断できず、後ろへ身を引いた。

そして同じように拳を打ち返した！

この一撃は不意打ちだった！

「ドン！」

二つの拳がぶつかり合い、老人の口元に残忍な笑みが浮かんだ。

「この雑魚が、言い忘れていたが、私は生涯拳のみを修練してきた。私と拳を交えた者は皆死んでいったのだ！」

彼は既に葉辰の手首が折れ、全身の血肉が爆発する様を目にしているかのようだった！

必死の局面！

狂暴なエネルギーが絶え間なく衝突し、鋭い音が響き渡る！

葉辰は老人を少し見直した。この一撃に込められた力は唐傲よりも強かったのだ！

それだけでなく、拳意の中に灼熱の感覚が込められていた！

しかし残念だった！

葉辰の背後には拳煞宗の最高峰の強者、羅雲天がいたのだ！

拳煞宗！拳を以て道とし！煞気を以て人を殺す！

拳法、力、煞気において、誰が敵い得よう！

葉辰の口元に冷笑が浮かび、両腕に秘められた力を感じながら、表情が歪んだ。

「私と拳を交えた者は皆死んだ？それはただ私に会っていなかっただけだ！破れろ！」

瞬時に、まるで実体のように、空気中に轟く咆哮が響き渡り、猛虎が山を下りるかのようだった。

葉辰の両拳は天を覆う煞気を握っているかのようだった！

この煞気はすべてを突き破り、老人の右拳を貫いた！

「バキッ」という音とともに、老人の右手が折れた！

彼の高慢な瞳には、今や警戒と恐怖しか残っていなかった！

先ほどの一瞬、まるで巨山に向かい合っているかのような感覚に襲われた！

越えられない巨山に！

相手が望めば、自分は必ず死ぬだろう！