第464章 たかがしれている！

姜和の目には驚きの色が満ちており、少し取り乱しているようにさえ見えた！

傍らの弟子も驚いて言った。「師匠、どうされました？こんな表情を見るのは初めてです...」

姜和は何も言わず、ただ秦玉の方向を見つめ続けていた。

秦玉の身から発する気配はますます濃くなり、五色の光が彼の周りを絶え間なく取り巻き、空中の黒い光と鮮やかな対比を成していた。

「ドン！」

ついに、大きな音とともに、秦玉の体が突然膨れ上がった！

もともと170センチほどだった身長が、今や3メートル近くまで巨大化した！

一目見ただけで、まるで巨人のようだった！

すべての光がこの瞬間に内に収束し、秦玉の体は再び金色に染まった！

「まさか本当に無極法相とは！」姜和の目の中の驚きの色は、さらに濃くなった。

「無極法相？それは何ですか？」弟子は疑問に思って尋ねた。

姜和は何も答えず、秦玉の方向を見つめ続け、しばらくして苦笑いしながら言った。「信じられないほどだ...」

体が大きくなった秦玉の気配も、それに伴ってより深みを増していた。

しかし無極法相が本当に強化するのは、肉身だった！

今の秦玉は、肉身の硬さも、力も、質的な向上を遂げていた！

「なんだこの下らないものは！」賀騰は明らかにこの術法を見たことがなかった。

彼は冷笑して言った。「見せかけだけだ、蟻のような術法など、取るに足らん！」

秦玉は黙したまま、賀騰の手にある黒い光を冷たい目で見つめ、瞳に冷気が走った。

「五岳の尊山、起！」

そして、秦玉が一声叫ぶと、五岳の尊山がすぐさま頭上に浮かんだ！

法器、神竜の力、そして天階功法、これほど多くの加護により、秦玉の実力は測り知れない段階に達していた！

「これは一体何なんだ？」見物人たちも小声で議論し始めた。

「体を大きくする術法なら知っているが、効果はあまり大きくないはずだ。見かけ倒しだ。」

「その通りだ。強さは体の大きさではなく、内勁の深さにある。秦玉の体は大きくなったが、気配の増加は物足りないな。」

一方、賀騰が手に持つ黒い光は、人々にさらなる恐怖を与えていた。

遠く離れていても、その光から発せられる強烈な殺気を感じることができた！

「秦玉、今日がお前の命日となる！」賀騰は頭を上げて怒鳴り、手の中の黒い光を激しく秦玉に向かって投げつけた！