第351章 このジジイが？

韓蒙は返事をすると、冷たい目で韓威を見つめ、「ついてきて、顔叔父さんに会わせよう」と言った。

「はい」韓威は何度も頷いた。

二人は階下に降りた。

顔四海の前で、韓蒙はすぐに表情を変えた。

彼は近寄って顔四海と握手を交わし、挨拶を交わした。

韓威も急いで「顔叔父さん、お会いできて光栄です」と呼びかけた。

顔四海は軽く頷き、その後視線を韓蒙の顔に向けた。

「顔さん、昨日の件について、ご存知でしょう」韓蒙は単刀直入に本題に入った。

顔四海は葉巻に火をつけ、軽く鼻を鳴らして言った。「あれだけ大騒ぎになれば、知らない者はいないでしょう」

韓蒙は眉をひそめて言った。「我が韓家が顔家と縁組みを望んでいることは誰もが知っています。なのに、顔若雪が公の場で秦玉を彼氏だと言い出すなんて、これは我が韓家の面子を潰すようなものではありませんか？」

顔四海は韓蒙を横目で見て、嘲笑うように言った。「顔若雪はただの小娘だ。彼女に何が決められるというのか？」

「顔さん、それは違うでしょう。私の知る限り、顔お爺さんは彼女を掌中の珠のように可愛がっているはずです。顔若雪の顔家での地位は、あなたに劣らないはずですよ？」韓蒙は遠回しな言い方を一切せずに切り出した。

顔四海の表情が一瞬にして曇った。

彼は冷ややかに言った。「父は昔からあの子を贔屓にしている。本当に理由が分からない」

「能力で言えば私の方が上だし、資格で言えば私は長男だ！」

「あの子があれほどの発言力を持っているのは、父が後ろ盾になっているからに過ぎない！」

顔四海は話すほどに怒りを募らせ、顔を真っ赤にして、もう少しで机を叩きそうだった。

韓蒙は手を振って言った。「まあまあ、顔さん、この件をどう解決するか話し合いましょう」

「私の提案は、あなたが記者会見を開いて、顔家は秦玉を婿として認めたことは一度もないと発表することです」

顔四海は韓蒙を横目で見て、冷たい表情で言った。「何を急ぐことがある？父はまだあそこに座っているじゃないか」

韓蒙は眉をひそめ、顔四海が顔お爺さんをかなり恐れているのが分かった。

「安心してください。この数日中に父が宴会を開く予定です。その時に、私が適切なタイミングで事実を明らかにします」顔四海は手を振った。

「宴会？そんな話は聞いていませんでしたが」韓蒙は眉をひそめた。