程才が目を凝らして見ると、なんと本当に秦玉だった!
この動静は、あの内勁大師が放ったものなのか?
そんなはずがない?!
「シュッ!」
程才が呆然としている時、一つの砕け石が弾丸のように程才に向かって飛んできた!
あまりにも速い速度で、程才は完全に避けることができず、その場に立ち尽くしてしまった。
その危機的瞬間、一筋の光が輝き、その砕け石を打ち砕いた。
「離れていろ。殺されても、誰も命の償いはしないぞ」と江古が冷たく言った。
程才は呆然と頷き、急いで脇へ退いた。
空中で轟音が鳴り響き、二人の肉身の衝突は極限に達していた。
秦玉の肉身は多くの箇所が損傷し、虎口は裂け、身体を包む金色の光さえも薄暗くなっていた。
灰冥も同様に苦戦していた。彼の胸は秦玉の一撃で貫かれ、血が滝のように流れ、見るも恐ろしい状態だった。
「ハハハハ!」灰冥は戦えば戦うほど興奮していった。こんなに強靭な肉体を感じたことがなかった!
秦玉の顔にも興奮の光が走り、痛快な肉弾戦で、秦玉の戦意は頂点に達していた!
混沌体と聖体が、かつてない一戦を繰り広げていた!
「さすが混沌体だ。私と互角に渡り合えるとは」灰冥は身体の血をなめながら、冷笑を浮かべた。
秦玉も拳を振りながら言った。「確かに、この肉身は私の興味を引くことに成功した」
「ふふ、残念だがお前は今日ここで死ぬことになる!」
灰冥の表情が一瞬冷たくなり、突然頭を上げて咆哮すると、無数の黒気が谷の四方八方から襲いかかってきた!
「あああ!!」
地牢の中で、武者たちは苦痛の悲鳴を上げた!
彼らは体内の内勁が吸い取られるような感覚を覚え、全身が極度に衰弱していった!
灰冥の身体が膨張し始め、青筋が一瞬で浮き上がり、肉身は陽光の照射の下で、暗黒色の光を放っていた!
聖体は一瞬にして、まるで別の段階に踏み込んだかのようだった!
「秦玉、聖体の威力を味わわせてやる!」灰冥はそう言い残すと、空中から消失した。
まばたきする間もなく、灰冥の拳が秦玉の目の前に迫っていた!
恐ろしい拳風は、背後の小山を直接粉砕した!
脇にいた江古は瞬時に重撃を受けたかのように、この拳風で吹き飛ばされた!
「うおおお!」秦玉は避けることなく、怒りの咆哮を上げた。
彼は金の拳を握り締め、立ち向かった!
「ドゴォォン!」
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